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仁人side
騒がしい教室の中で、
気づいたら隣にいるのが当たり前のやつ。
仁人「…またいる」
約束したわけでもないのに、
気づいたら隣にいる。
別に嫌じゃないけど。
仁人「ねえこれ見て、やばくね?」
画面を見せると、すぐに顔寄せてきた。
近い…
けど、まいつものことか。
勇斗「…いやお前の顔の方がやばいわ」
仁人「は?」
イラついたので軽く肩ぶつける。
・・・絶対にこいつの距離感の方が
おかしいから。
友達「な、お前ら近すぎじゃね?笑笑」
「付き合ってんの?笑」
仁人・勇斗「「は?違うし」」
ほぼ反射。
一瞬の沈黙。
誰かが笑って誤魔化す。
友達「まあまあ、仲良いだけか〜笑」
空気がゆるく戻る。
…はずなのに。
なんだ今の…
隣を見ると
勇斗は普通にスマホいじってる。
…普通すぎる。
仁人「てかさ、この動画の続き見た?」
さっきの流れに戻そうとするが、
勇斗「んー、見てない」
こいつは顔上げない。
仁人「いや絶対好きだって」
スマホ奪おうと手伸ばすと
一瞬、手が触れた。
全てが止まる。
な、…なんで止まった?
勇斗「なに」
仁人「いや、貸せって」
そのまま何事もなかったみたいに
動画を見てたし、笑うタイミングも
いつも通り。
でも、
…なんか変
教室・少し後
俺はその後机に突っ伏していた。
眠くもないけど、なんとなく。
ほんとに、なんとなく。
頭になにか軽く触れられる感覚がして、
驚きで目を開ける。
勇斗「寝てんの?」
仁人「起きてる」
手…置いたままなんだけど。
仁人「…なに」
勇斗「いや、なんでもない」
頭から手が離れた。
なんか、ちょっとだけ物足りないとか
思ったのは気のせい…?
<廊下>
俺たちは並んで歩いていた。
仁人「さっきのさ」
勇斗「ん?」
仁人「付き合ってるってやつ」
勇斗「…気にしてんの?」
仁人「別に。ただ、よく言われるなって」
勇斗「まあ、距離近いしな」
仁人「お前が来るからだろ」
勇斗「いやお前が寄ってきてる説もある」
仁人「は?ないわ」
軽くぶつかる。
なんか、こういうのも普通。
…普通だよな。
<コンビ二>
アイスを選んでたら
勝手に勇斗に取られた。
勇斗「絶対これだろ」
仁人「今日は違うやつ」
勇斗「嘘つけ」
まぁ結局それ買ったけど。
仁人「なんでわかんの」
勇斗「前食ってた」
仁人「よく見てんな」
勇斗「別に」
…別に、ってなんだよ。
<コンビニ外>
アイスを食べようと近くのベンチに座る。
静か。
でも不思議と気まずくはなかった。
仁人「…こういうのさ」
勇斗「なに」
仁人「普通じゃね?」
勇斗「普通って?」
仁人「友達として」
言ったあと、
なんか変な感じになったので
自分ですぐ後悔した。
勇斗「まだ言ってんの?
ん、まぁ…でもそうだな」
その言い方、最後まで引っかかる。
コンビニから出て、
俺たちの家の分かれ道に着いた。
いつもの場所。
仁人「じゃあな」
背向けて歩き出す。
…のに。
勇斗「待って」
振り返る。
仁人「なに?」
勇斗は少し黙ってから、
勇斗「やっぱ送るわ」
そう言った。
仁人「は?ここでいいって」
勇斗「いや、なんか…?
話したいことあるし」
話したいこと?
仁人「…なにそれ」
でも俺は断らない。
なんでかは、よくわかんないけど。
俺ん家に着いたのに、結局
ここまで何も話さなかったし
帰ろうとしない。
仁人「結局話って?」
勇斗「……」
沈黙。
勇斗「…やっぱいいわ」
仁人「なんだよそれ」
俺はちょっと笑ってしまった。
でも、
仁人「ありがと」
勇斗「・・・別に」
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
コメント
5件
もどかしいッ…!2人の距離がぁ…!
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610
ゆ。