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一方その頃
女王様3人であるカラスとハクラン、陽理は廊下を歩いて教室に向かうのだった。
「クンクン」と鋭い嗅覚で嗅いだ陽理がこう呟いた。「こっそりとストーカーしてる人いたんだけど、誰?目立ってない人だよね?」
ハクラン「Tって奴だな。あいつは目立つ存在じゃねぇけど、私たちのことが何か気になってるらしいからな。」
カラス「ノーミー世界から来たらしいわよね。でも向こうから話しかけたこともないし、接点すらろくにないから放っておいていいんじゃないかしら。」
そこでハクランの数少ない幼馴染の親友の高校3年生の青嶋怪威(あおしま・かいい)という赤い帽子を被っている女性がいた。威圧感漂う名前とは裏腹に何かしらのコンプレックスを抱えて過ごしていた。
アイルランドのメロウと日本の人魚の混血のミュータントだった。
青嶋怪威「ハクラン。本当に3ヶ月後、フリーク州へ1年間留学に行くの?」
ハクラン「そうだ。私は姉妹都市のアメリカフリーク州の学校に行って最先端医療を学びたいんでね。実家が精神科の専門クリニックだから」
怪威「頑張ってね、ハクラン。それにしてもありがとう、みんな。」
ハクラン「何がだ?」
怪威「私は今まで赤い帽子が無かったら暴走しがちだったけど、瞑想したおかげで自分と向き合えた気がする」
怪威の回想シーン(空前絶後エキセントリシティ学園託児所にて。怪威(当時4歳)『何するんだよ、ハクラン!!その帽子返してよ!!』ハクラン(当時4歳)『この帽子を取るとお前は理性を失う。だからお前を鍛えさせなければなんねぇな。』怪威『この帽子を返せェェェェ!!』と暴走してハクランに襲う時、ハクランは怪威の殴る腕を掴んで合気道で制圧。ハクラン『暴走すると周りが見えなくなるし、自分を駄目にする。自分と深く向き合えよ、バカ。』怪威『クッ….』と理性を取り戻した。怪威『不器用だけど、優しいねハクラン』
ハクラン『別にそんなことねぇよ』と顔を赤くした。それ以降怪威は赤い帽子がなくても理性が保てるように瞑想するようになった。
その時、2人を見つめていたカラスと陽理の年齢は2歳だった。)
怪威「それにしても、ハクランをここまで強くしたのはあなたのおかげなんだよね、カラス?」
カラス「私はただ自分と向き合えるように諭しただけよ。」
陽理の回想シーン(空前絶後エキセントリシティ学園託児所にて。カラス(当時2歳)『ずっと気になることがあるわ、陽理。)陽理(当時2歳)『何、カラス?』カラス『そのヘッドホンと鼻栓は能力に対するコンプレックスからつけてるの?人狼と送り犬の血が入ってるミュータントであることが理由でね』陽理『そうだよ。でもあなたのカラーアレルギーとは違うでしょ?あなただってカラフルな服が着られないのは失神するからで克服したってできないんでしょ?!!』カラス『克服はできないわね。けど触れたり握ることは普通にできるわ。それとこれとでは何がどう違うの?私の場合は着ることに制限があるから黒のゴスロリと黒の長袖長ズボンのインナーを着てるの。あなたの場合は能力が過敏過ぎて自分に自信がなくて殻に閉じこもってるだけ。その能力を長所にしてみなさい。』 陽理『長所…』カラス『私の場合は全身黒のファッションを個性にしてる化学的にも生存戦略だからね』
陽理『私も匂いと音を聞き分けるようになりたい』と言ってヘッドホンと鼻栓を外して自分と向き合うようにしたのだった。)
陽理の心の声「今の私があるのはカラスのおかげだよね。」と微笑んでいた。
コメント
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**寺島あおいの感想** 読み終えました!今回は女王様3人の過去が垣間見えて、すごく胸にきました。特に幼い頃のハクランが怪威に「自分と向き合え」と諭すシーン、不器用だけど真っ直ぐな優しさが滲んでいて、じんわり温かくなりました。それに、カラスが陽理に「その能力を長所にしなさい」と言った場面も印象的。誰かの言葉が、後の自分をつくるきっかけになることってありますよね。3人の絆の深さが感じられるエピソードでした🌷