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翌日の早朝。
朝食の準備に間に合うよう余裕を持って家を出た俺は、夢が丘学園の前を通って思わず頬を緩めた。グラウンドから、威勢のいい運動部の声が聞こえてきたからだ。
「青春してるな。大会近かったっけ?」
気になって、少し首を伸ばしてグラウンドを覗いてみる。
「…えっ!?」
瞬間、視界に飛び込んできたのはジャージ姿の瑠斗だった。野球部でもないのにバットを持って、何やら生徒達に叫んでいる。
「る、瑠斗…?何やってんだあいつ…」
運動部だと思っていたが、違う。グラウンドにいるのは全員3年A組の生徒達だ。
「あっ!裕孝さん、ちょっと!」
隅にいた生徒が俺に気付き、コソコソと小走りでこちらへ来て言った。
「武内くんが、朝5時に全員叩き起こしたんすよ。何とかしてください!」
「ご、ごじ?何で?」
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