痛いの痛いの飛んでいけ
「なぁお前」
「なに?17」
「ここから出られるかもよ」
ここは化け物が集まる場所、ずっと、ずっと勉 強と仕事でいっぱいだ
「は?」
「オークションとやらで売られるそうだ」
オークション?
「どっちにしろここから出られることには変わりない」
痛くないなら、いいな痛かったらもうどうでもいい
「愛されるってどういうことだと思う?17」
「なんだ急に話変えやがって」
「いや、愛がわからないんだよ勉強しても」
「俺も、分かんねぇよ、愛されたことがないんだから」
そうだよな
俺らは外に出してもらえた
けど
「この子、醜いねぇ顔に傷があるじゃない」
「そうですね、でも勉強はさせていますので仕事は出来ますよ、明日オークションをやるので…」
やっぱり皆醜いと言う、泣き顔も全てを否定するように
「そう?この子、結構可愛いじゃない」
え?
「え?」
「そうですかねぇ」
「でも、もし気に入ってくれたのでしたら明日、オークションがあるので…」
これの出会いが幸せに繋がるなんて、思ってもなかった
コメント
1件
10以上いってたから書こうと思う