テラーノベル
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nksr
※口調や口癖あまり掴めていません、
※キャラ崩壊あり…?
※今回は2人の初めての夜の話になってます!
※ 官能的なお話が苦手な方でも読めるように、と直接的な表現はほとんど含みませんが、無理のない程度で読み進めてください!
やっっと長尺の編集が終わった…
時計を見てみると、今は夜の21時
椅子にもたれかかって疲労感と達成感に浸っていると、体の違和感の正体に気づく
そういえばここ最近は活動が忙しくて、なかなか抜けてなかったな…
ふと、頭に浮かんだのは恋人の笑顔
ニキと付き合い始めて早1ヶ月
俺たちはまだそういう関係になっていない
ニキはハグや軽いキスはしてくれるものの、それ以上は絶対にしない
付き合って1ヶ月で俺が求めすぎなのかもしれないが、 そんなニキを見ていると、優しさが嬉しい反面、やはり不安になってしまう、
男相手は…難しいんじゃないか。と
まあ、そんな事ばかり考えていても仕方ない
適当に片付けて、今日はもう眠ってしまおう
適当な動画を開き、映る女優を眺める
一人が寂しくて、虚しくて、
突然、脳裏にぶわっと映像が浮かぶ
俺の頬に伸びてくる白い手、俺のことを真っ直ぐに見つめる真っ黒な瞳、俺の唇に優しく触れる形のいい唇、俺の反応を見て満足そうな笑顔
あ、これは、
映像の正体に気づきかけた瞬間、息が詰まって、頭が真っ白になった
やっと思考を取り戻した時、そうなった原因に気づき、一気に体が熱くなる
「ボビー?♪」
突然、どこか嬉しそうなニキの声が耳に入る
「..なっ、ニキ!?」
予想外の登場に、思わず動きが固まってしまう
「なーにしてたの?」
ドア付近にいたらしかったニキは満面の笑みでこちらとの距離を詰めてくる
「、いやっ….長尺のなっ、編集が終わって、ちょっと休憩を..してたとこやって…!」
「そっか〜?」
ニキはニヤニヤしながら、俺の言い訳を軽く流して、俺の机の上に目をやる
その時、ニキの目が一度大きく見開かれる、
そしてニキの目が暗くなったのが分かった。
「ねえ、、ボビー?」
低い声。体の芯にじわじわと響く、そんな声
「…、どうしたん、?」
一瞬の沈黙が、俺をぎゅっと身構えさせる
「……これさ、女の人の動画だよね」
俺を責める訳でもなく、怒る訳でもなく、ただただぽつりと呟いた
「…え?」
ニキの目線は、スマホで 止まっていた
「ボビーが元々女の人好きなのは、分かってるんだけどさ、僕もだし。」
淡々と独り言のように続ける
「僕じゃダメだったのかな…って思っちゃうよね、」
綺麗な横顔が歪んでいく
罪悪感に飲み込まれてしまいそうだ
俺が少し気を抜いてただけで、ニキを傷つけてしまった、
「….っごめん、ニキ。」
罪悪感でいっぱいになりながら、謝罪の言葉を口にした
でも、と言葉を続けようとしたがニキの表情を見たら、そんなことも言えなくなってしまった
少しの沈黙のあと、真っ直ぐ、ニキに見下ろされる
瞳には嫉妬心、独占欲、全てが滲んでいる
今、ニキを見つめる俺の瞳にはどんな感情が溶けているのだろうか
2人だけの空間で、ただ静かに見つめ合う
気持ちを落ち着かせるように、お互いの心を探し合うように、
先に動いたのは、ニキ
俺の腕をぐいと引っ張り、そのままベッドに勢いよく倒れ込ませた
「…いっ!」
突然のことで、体が準備していなかったのもあり、背中に若干の痛みが走る
ニキは俺に覆い被さるように俯いて深呼吸をしている
顔を覗き込んでみると、そこには俺たちが付き合ったあの夜と同じような瞳
…..これは…やばいかもしれない、
思考がまとまった頃にはもう遅く、既にニキはしっかりと俺を捉えていた
「身構えてた割には、素直に捕まってくれるんだね……怖い?」
俺の頬に添えられた指に力が込められる
俺がニキを拒めないと分かってるくせに
「…怖ないよ、ニキやもん」
信用していることを示すために、静かに瞼を落とし、頬をニキに任せる
姿は見えないが、ニキの呼吸が一瞬詰まったのが分かった
暗闇に、温かい愛おしい手が心地いい
絞り出すような声がした
「…ねえボビー。俺の話、聞いてくれる?」
声に反応して体を起こすと、そこには困り顔の恋人の姿
「…おん、お前が抱えてるの全部聞かせて」
心なしか苦しそうな表情に見えた気がした
だから俺はニキの頬に手を添えた
それからニキは少しずつ、教えてくれた
付き合えた時は良かったけど、後から本当に自分でよかったのかと思ってしまったこと。
自分が重たくて、俺が負担に思ってないか心配していること。
…男同士だから、俺を女性に奪われてしまうんじゃないかと不安になって、深くまで触れられないこと。
「、ちゃんとボビーが俺のことを好きでいてくれてるのも、信用してくれてるのも分かってる、分かってるのに…ごめんね..」
頬に添えた俺の手を握り、俯きながら何度も俺に謝ってくる
何も悪いことなんてしていないのに。
「…ごめんな、ニキ。お前がそんなに俺の事で悩んでるなんて知らんかった。」
ニキも俺と同じことでずっと悩んでいたことを初めて知った
そりゃそうだ、お互い初めての事なら、不安なことばかりなのが普通だろう
それなのに、なぜ俺は自分だけ不安になったと思っていたんだろう
「俺も、男同士やからって不安になってた。今思ったら馬鹿みたいやな…だって、」
いつも自信に満ち溢れている彼の珍しい困り眉に、俺の目を見て話を聞こうとしてくれる態度に、愛おしさが零れる
「こんなにも俺のことが好きやって体全体で伝えてくれてんのに、なにを不安になることがあったんやろな?笑」
そう言って、ニキに微笑みかける
ニキの表情が少しずつ花開いていく
「あ!でも誤解は解かせてくれよ?女の人の動画開いてたんは本当やけど、結局は…ニキ思い出してたし……」
誤解は解いておきたいが、素直に本人に伝えるとなると恥ずかしい、、
突然、ニキが俺に抱きついてくる
「…ありがとうっ…ありがとうボビー、俺のこと信じてくれてありがとう、」
「っ、元から信じへんなんて選択肢ないわ」
相棒として、恋人として当たり前のことのはずなのに特別嬉しそうな顔をする
白く、長い指が頬に触れる
この動作の意味を俺は知っている
親指が形を確かめるように唇をなぞって、
二人の呼吸音が混ざりあって溶けていく
静かな空間に互いの音だけが響く
息苦しささえ覚えた
それでも、離さなかったし、離れなかった
初めて不安を重ねたキスは、苦くて、それでいて甘かった
ついに唇が離れると、空気が触れてせつない
上がった脈拍と呼吸が恥ずかしいと思う間もなく、ニキの視線に気づく
初めて見る表情だった
いつもの優しい瞳ではない、伏せ目がちな瞳
その瞳に吸い込まれそうになってしまう
「…にき」
緊張して、呂律がままならない
「なに?…..今更やめるとか、言わないでね」
鋭いけれど、温かい目が俺を見つめる
なんとか声を絞り出す
「….俺のこと、、離さないで..」
ニキの体が僅かに揺れた瞬間、俺の体が金縛りに遭ったかのように動けなくなる
「…..言われなくても」
そう言って白い指が俺に触れる
そうして二人は優しく、愛しく、美しく、溶けていった
夜も更けた頃、眠ってしまった恋人の顔を愛おしげに眺める男が一人。
何度も染めているはずなのに、綺麗なその髪に手を触れる
…かわいかったな、ボビー
先程までの行為を思い出し、余韻に浸る
布の擦れる音、 混ざり合った互いの香り
俺のせいで潤んだ瞳、 俺の頬に触れてくる真っ白な手…
自分の方がいっぱいいっぱいになっているのに、俺の事ばかり気にする彼の優しさが少しくすぐったい
ボビーの言葉を反芻する
ベッドが軋む音
無防備なその白い首筋に唇を落として、
俺の中の真っ黒な気持ちを、夜の証として残す
ボビーの睫毛が一瞬震える
「もう離してあげられないからね」
ボビーの腕の中に体を滑り込ませて、もう一度紅い印にキスをして、眠りにつく準備をする
この愛しい彼を絶対に離さないと誓いながら
今回も想定していたより長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!
最初の方は強めな官能を目指していたんですが、段々筆が乗らなくなってしまって…🥲
私は、愛の形として書く方が好きなんだと気づき、今回のような形のお話になりました。
男性同士のお話だと、あまり求められない タイプの官能かもしれませんが、「直接は伝えず、言葉に含む」という私の好きな書き方ができたかなと思っています!
みなさん楽しんで頂けていたら幸いです☺️✨️
コメントなど頂けると、とても励みになりますし、嬉しいです!!
また読んでくださると嬉しいです!👋🏻
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