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顔フェチな菊ちゃんが描きたかっただけなんです。
「Hey 菊!おはようなんだぞ!」
そう明るく言う彼はアルフレッドさん。
アルフレッドさんは入学当初コミュ障ぶっぱなして誰とも仲良くなれてなかった私の最初のお友達です。
「おはようございます」
「教室まで一緒に行くんだぞ!それと、君一緒に今日ご飯食べないかい?」
「勿論です。丁度私も誘おうと思ってました。」
「卵焼きと唐揚げはもらったんだぞ〜」
「それじゃあ私のおかずがないじゃないですか..」
「それなら俺のやつちょっと分けてあげるんだぞ〜なんてったってHEROだからね!」
「アルフレッドさんの分あるなら別に私の食べなくてm」
「それとこれは違うんだぞ」
「いや、違わないd」
「もう!菊はわがままばっかでうるさいんだぞ!」
「どっちがですか…..」
そういいながらもなんだかんだ許してしまうのは彼の顔がいいからだろう。
この世は顔なのだ。顔が良ければなんでも許される。
特にアルフレッドさんは縦に伸びた体型..いや横にも伸びて..まあそれは言わないようにしましょう。
綺麗な澄んだ青色の目、高い鼻、フサフサとしたオレンジ色の髪…全てが顔とマッチしているのだ。
この顔でお願いされたらなんでも許してしまいそうなほどに。
一方私は地味な黒色の髪の毛、黒いの目..身長も高いわけではなく..はあ…
「..!菊!教室ついてるんだぞ!まったく!」
「あ、ええ..ぼーっとしてました、すみません。」
「ではまた後で」
…
「CiaoCiao〜!おはよー!菊!」
この笑った顔が可愛らしい人はフェリシアーノくん。
彼もまた美形なのである。しかしアルフレッドさんとは違い可愛らしく守ってあげたくなる方の。
「菊ってば聞いてるー?」
「あ、申し訳ありません..少し考え事をしてまして。
おはようございます、フェリシアーノ君。」
「ヴェー…何か悩み事でもあるの?」
「それほどのことでは無いので気にしないでください、ただフェリシアーノ君がかわいいなと思っただけで..」
「ヴェ!?」
「ルートー!俺口説かれちゃったよー!!菊に!」
「いやこれは違うんです!!」
「なぜ俺を挟むんだ….」
…
“キーン コーン カーン コーン”
「あら、チャイムがなってしまいましたね。名残惜しいですがまた後で話しましょう」
「そうだな」
「ヴェー」
・・・
「ここはここであって〜〜…」
ちなみに私の席は1番後ろの席でして…
最初は目が悪いのと前の人の背中で黒板が見えず最悪だな…と思っていたんですけど
最近は悪くないなー。って思ってるんです。何故か聞きたいですよね、教えてあげます。
後ろの席からだと前の人や真ん中の人が見えるじゃないですか?
…最近気づいたんです。あの前の席の端っこにいる アーサー・カークランドさんがイケメンだと言うことに。
よく女の子達が話しかけてるのを見て「イケメンなんだろうな」とは思っていたんですけど
フェリシアーノくんが「目合わせたら思いっきり睨まれたよ〜..ヴェー…」とか「悪い噂しか聞かない」と言うので
見ないよう気をつけてたんです..だけど授業の合間にちらっと見えましてね。それはそれは美しく…
バレなきゃ大丈夫精神でたまに休憩時間などもこっそり見てるんですけどそれはもう本当綺麗でして…
「はあ..本当綺麗ですね…」
「何が?」
「え」
「あ、声に出てましたか?すみません..気にしないで貰えると助かります。」
「本田菊くんだっけな。菊くんって毎回同じ方向見つめてるよね。なんで?」
無視ですか…
あ、この方は隣の席のイヴァンさん。喋ったことは無いんですけど..オーラが、ほら、分かりますよね?
ていうかなんで口に出したんですか私..あ、というか気づかなかったけどこの人も顔がいいですね。
「おーい。」
「あ、すみません..綺麗だなと」
「何が。」
「イヴァンさんが」
「…君って意外と面白いこと言うんだね」
「ねえ、具体的に僕の綺麗なとこ教えてよ。」
「え、ああはい..?」
「まずアメジストのような透き通った綺麗な目、ふわふわとした白い綺麗な髪の毛、高身長なのに幼さを感じるような..
うーん..なんて言ったらいいんでしょう..」
「菊くんは僕の事好きなの?」
「顔は好きです。」
「顔以外は?」
「好きです..」
その顔で言われると言いなりになってしまいそうだからやめて欲しい…
ていうかなんでこんな話になったんだろう…
「菊くんって面白いね。僕のものにならない?」
「….それはお断りします..」
“きーん こーん かーん こーん “
「あら、お昼ご飯の時間ですね。では失礼しまs」
「うふふ、一緒に食べようよ。」
「え、あすみません今日は予定が..」
「いいよね?」
「….はい….」
断っては行けない雰囲気がして許してしまった。
アルフレッドさん今日だけは許してください…命が、命がかかってるんです。
きっと今の私の顔は誰が見ても青白く染まっているだろう、そう考えた時だった。
アーサー・カークランドさんがこっちに来たのだ。
そして一言
「”嫌がってるだろ。やめろよ”」
「…嫌がってないと思うけど。」
「いや予定あるって言ってただろ。」
え、あ、わかんないけど美形が並んでる…じゃなくて!
せっかく逃げるチャンスをくれたんだから断らないと…
「すみませんイヴァンさん!アルフレッドさんt」
“どた どた どた “
「Hey 菊!! お昼ご飯一緒に食べるんだぞ!」
「あれ?何でアーサーがいるのさ?まさか君菊に..」
「違ぇよ!!ただこいつが..」
「なーんだ。先客いたなら言ってよ菊くん、また今度食べようね。」
「え、あ、はい..すみません (言ってたんですけどね…)」
「それじゃあね。」
なんて言うか酷い罪悪感を感じたけど、助かったのだろうか。
ていうかなぜカークランドさんは止めてくれたんですかね..
うわていうか近くで見ると本当に
「綺麗ですね…」
「は?」
「うわ!!すみません口に出てました!!」
「ち、違うんです!べ別に普段からエメラルドのような目が綺麗だとか高身長でスラリとしてて目の保養だとか
立派な眉毛だなーとか一度は手でふさふさーって撫でてみたい髪とか思ってないです!!全くもって!!」
「お、おう..?」
「あ……………..」
やばい、間違いを指摘するつもりが全て言ってしまった…..
はあ、はあ、はあ、日本男児ながら…あああ….恥ずかしい恥ずかしい!!!
「切腹します!!!」
“どた どた どた ” (走り去る音)
「ちょ、おい!!?」
「…」
「…」
「HAHAHA!!面白いんだぞ菊は!でもお腹がもう限界なんだぞ…
待たされた分菊のお弁当のおかず取らなきゃだからもう俺は行くんだぞ!
それじゃまた後でなんだぞアーサー!」
そうしてポツンと1人になってしまったアーサーは一言こういった
「なんだアイツ..」
言い方はあれだが、噂によると耳まで真っ赤に染まってしばらくうずくまっていたらしい。
そしてこの日からアーサーが積極的に話しかけて来るようになるのも、アーサーの初恋を奪ったのも菊はまだ知らない。
…
オチいつかけるんだろうと思って途中から適当にして
展開バンバンバンバンと変えたのでよく分からなくなってたら申し訳ないです…
誤字脱字があったらすみません。キャラクターの口調や関係間違ってたらごめんなさい..