亮平 side
亮平💚『何の用?翔太は居ないよ』
仕事から帰ってくるとエントランスに細身の男が立っていた。ムカつくほど似合うブラウンのベレー帽が笑顔の奥に潜む狂気に満ちた恋心を隠した。
蓮 🖤『相変わらず随分な態度だね?阿部ちゃんに会いに来たんだよ。翔太の事で少し話がある』
特大のスマイルで笑った蓮は〝夕飯食べた?〟と言って焼肉弁当を掲げて見せた。翔太と一緒にするなよ食べ物で釣られたりしないんだから!
亮平💚『うんま///何処のお弁当?凄く美味しい。やだぁ二段重ねエロ〜ぃすごぉーい♡』
しまった…不覚にもはしゃいでしまった///
テーブルの上に置かれたマグカップに湯気が立つ。お茶はないので恋敵に薬膳茶をお見舞いしてやった。警戒心は解かず、睨みつけながら焼肉弁当を頬張る。
蓮 🖤『良かったお口に合って…赤ワイン買ってきたけど?』
最高級焼肉弁当に蕩けるほっぺ、解ける警戒心。〝じゃあ一杯だけ付き合うよ〟なんだか今日の蓮は優しく落ち着いた大人の雰囲気でいつもと違う。グラスを2個用意すると並々と注がれた真っ赤なワインが揺れコツンとグラスを重ねた。お酒の苦手な俺でもまろやかで甘口な赤ワインはお肉とも合って美味しかった。蓮は男らしくグビグビとお酒を煽っている。
亮平💚『それで?話ってなぁに?』
蓮 🖤『佐久間くんと何かあったでしょ?』
〝ゴホッゴホッ 〟ん???先程までの柔らかい表情は何処へやら。鋭い眼光で俺の目を捉えて離さない。戦闘モードの蓮にこちらも姿勢を正して対峙する。〝何もないしあったとしても蓮には関係ない〟勢いよく立ち上がった蓮に身構える。
蓮 🖤『果たして関係ないって言えるかな?俺の大事な人を傷つけてるんだけど?これ以上看過できないねえ』
亮平💚『はぁ?傷つけてるのは蓮だろ!関係ない奴が俺達の事に首突っ込まないで!お前のはただの嫉妬だろ』
〝悪いかよ💢〟手首を掴まれて無理やり引かれるとソファーの上に放られた。やばい怖い…佐久間に電話。手を伸ばしバックの中からスマホを取り出すと怖くて指が震えた。
蓮 🖤『さっくんに助けてもらうの?彼女さん』
亮平💚『はぁ💢プッチンだぞ💢散々人の可愛子ちゃん虐めておいて正義のヒーロー面すんじゃないよ!それに申し訳ないくらいに俺達ラブラブなの邪魔しないで』
数十年に一度の大噴火だ。こんな姿翔太には見せられない。蓮はというと若干引いてはいるものの、直ぐにクスクスと楽しそうに笑い出した。
蓮 🖤『マジで阿部ちゃん面白すぎる最高だよ』
いちいちイライラするな。一体何しに来て、何が言いたいんだ。ソファーに座る俺と同じ高さに屈むと終始落ち着き払っている蓮は取り乱す事なく話を続けた〝阿部ちゃんには無理だよ翔太を守れない〟ほんと嫌な奴、俺の一番痛いところを突いてくる。そもそも守るだなんて、翔太を愛す男達がこぞって言ってるけど、当の本人は守って欲しいだなんて言ってないし、皆んなまとめて手を引いてくれれば問題解決なんだよ!
亮平💚『蓮が諦めるのが一番早い解決方法だとは思わないの?そうしてくれれば僕達も安心して過ごせ…ンンンンッ!』
翔太と色違いで購入したホワイトベージュのカーディガンに、ワインレッドの雫が落ちる。ポタポタと口元からこぼれ落ちるワインが赤く染めていく。次々に注がれるワインに溺れバタつく俺の上に跨った蓮は楽しそうに口に含んだワインをイヤらしく俺の口内に運んだ。息も絶え絶えされるがままに横たわる俺に嘲笑った蓮は恐ろしかった。
蓮 🖤『美味しい?阿部ちゃんも凄く美味しそうだよ』
怖くて声すら出せない〝フハッ//さっきまでの威勢はどうしたの?〟今すぐにでも泣き出してしまいそうなのを必死で堪えた。ここで泣いたらまた、〝翔太に相応しくない〟だの〝守れない〟だのどうせ言われるに決まってる。しっかりしろ亮平!カーディガンなんてまた買えばいい!今度はワインレッドのカーディガン買ってやる!奥歯をグッと噛んで渾身の力で蓮を押し込んだ。アルコールでふらつく身体に言い聞かせる〝お願い言うこと聞いて〟
蓮 🖤『それでも抵抗してるつもりなの?』
手首を掴まれ唇が重なる。〝んっバカ何がしたいんだよ💢〟馬鹿なのは知ってたけど、頭イカれてるやばい奴だった。ズボンの上からスリスリと摩るように手が這い俺のモノを撫で上げる。
亮平💚『何してんだやめろよ💢』
*蓮 🖤『佐久間くんとヤッたでしょ?阿部ちゃん雰囲気変わったよ?翔太もきっと気付いてる。あぁ見えて繊細なんだよ翔太は。愛する人の異変には直ぐ気づくんだよ?翔太を傷付けてるのは阿部ちゃんだろ*』
〝二人何かあったでしょ〟旅先から帰ると佐久間と俺を交互に見た翔太は寂しい目をしてそう言った。蓮の言う通り俺らの異変に直ぐに気付いた翔太はあの日〝別れよう〟って初めて言った。あの時でさえ俺ではなく翔太自身を責めていた。〝俺なんかに振り回されないで亮平らしく生きて〟佐久間とは何もなかったと翔太の為を思ってついた嘘は俺にとって 都合のいい嘘だった。翔太を欺き、傷付けている事に気付かないふりして身勝手な嘘を貫いた。
寂しそうに月を見上げる翔太の後ろ姿が頭に浮かんで涙が流れた。
蓮 🖤『ふふっ泣き虫なのも翔太そっくりだ…いいよいっぱい泣きな』
優しく抱き上げた腕は俺を包んで光を閉ざした。誰からも見えない真っ暗なソコは身を隠すには狭すぎる。翔太を傷つけているのは俺で何からも誰からも守る事の出来ない俺はなんの価値もないのかもしれない。深い暗闇に身体が沈み込んでいく〝愛してるから〟〝俺がいるから大丈夫〟なんの根拠もなしに翔太に発した軽い言葉たちがぷかぷかと漂う真っ暗な海の中にポツンと一人蹲る俺は浮上できずにその身は蓮に攫われていく。
重なった唇から再び注がれたワインが思考を停止させる。蓮の胸を押し返していた手はいつの間にかシャツを必死に掴んで、やっとの事で呼吸すると、流れた涙を舌先で舐め取られ〝へぇ可愛いじゃん〟なんて嘲笑いながら言った蓮に我に帰った。〝しっかりしろ亮平…守るんだろ翔太を〟
亮平💚『ふざけないで!翔太も俺もお前のおもちゃじゃない。俺たちは二人で一つだ二人ならいくらでも強く生きていける』
蓮 🖤『ふふっ飛んだ彼氏さんだ。これじゃぁ翔太が可哀想だ。亮平はきっとタチには向いてない証明してあげるから大人しくしてな』
互いが好きで愛して合っていればそれだけで十分だろう。その延長線に温もりを求め合う性交があって、身体を重ねて知る愛なんて偽りに過ぎず、そんなモノで心は繋がったりしないのに、分からず屋の獣達はこぞって翔太を求め合う。
果たして俺は彼らを責められるだろうか。今朝安心を求めて翔太と欲に塗れて抱き合い重なり繋がったあの時間は?佐久間との事を隠し愛を語る俺は彼らと変わらないのでは…
こぞって〝俺の愛が一番深い〟などと言って翔太を求め合う男達は皆んな穢れている。
ピュアで美しい彼を少しでも穢し、自分自身を正当化するためだけの無粋な所業に勤しんで、また彼を傷つける。そしてこの男は翔太と愛し合う俺を穢すことに今専念している。敵ながらあっぱれと言わざるを得ないだろう…崩壊寸前の俺の心はもう抵抗する気力すら絶え絶えで、シャツを剥いだ俺の手を縛った蓮は楽しそうに身体に舌を這わした。
亮平💚『やめて蓮!お前どうかしてるよ!』
蓮 🖤『そう?翔太は意外と頑固でねぇメンタルも強い…阿部ちゃんの方が脆そうだから佐久間くんと宜しくやってなよ。一度でこれだけ雰囲気変わるんだ俺に抱かれたらどうなるか知りたくない?』
亮平💚『ンンンンッ…』
胸の突起を掌で執拗にずっと優しく擦られている。声が上がると嬉しそうな蓮は下半身に手を伸ばし布の上から撫でた〝優しくするから安心して〟ふざけやがってこの変態。
亮平💚『誰でも抱けるなら翔太じゃなくてもいいだろ💢そこらへんでヤッて来いよ変態』
蓮 🖤『へぇ楽しいねぇ〜暴言吐く子嫌いじゃないよ』
思ってたよりもっと変態だった…余計に火をつけちゃったみたいだ。クソの呑まれて溜まるもんですか!
亮平💚『俺だって大分メンタル強くなったんだから、お前のおかげで!こんな事で負けたりしないから』
蓮 🖤『うん大好き♡そういう負けず嫌いな子///阿部ちゃんもっと楽しませて』
降参です…お酒で頭の回転まで鈍ってる。今はメンタル保つことに集中しよう。楽しいこと想像しよう。そう!この気持ちの悪い舌も、イヤらしく伸びる触手も可愛い翔太くんと思えばいい。目を瞑って翔太の笑顔に会いにいく。俺の可愛子ちゃんが待つその場所へ…
蓮 🖤『ねぇ俺に集中して?他の世界に飛んでかないでね?』
亮平💚『テメェ邪魔すんなよ💢今日からお前は翔太だ抱くなら早く抱けよ!それとも俺が突っ込んでやろうか?』
〝楽しすぎる亮平〟このど変態野郎下の名前で勝手に呼ぶなよ後輩のくせに。心を無にしろ亮平…今まで沢山辛い事乗り越えてきただろう。このくらいの事翔太がされてきた事に比べたらなんて事ない。下着を剥ぎ取り熱茎に舌が這った。蓮に似た可愛い翔太くんが甲斐甲斐しく俺のモノにご奉仕してくれている。可愛子ちゃんの舌に比べて大きめの蓮に似た翔太の舌は荒々しく俺のモノを上下に舐めた。クソどう想像したって蓮じゃないか!
亮平💚『下手くそ💢修行がたらんな//』
口に含んで顔を上下に動かしている。自分でも分かるほどに蓮の口内でドクンドクンと脈打つソコは中で膨らみ、蓮は少し苦しそうだ。
亮平💚『歯が当たってるぞ下手くそ!頑張れ蓮意外と大きくてごめんね♡』
蓮 🖤『うるさいな💢大人しく可愛く鳴けよ』
亮平💚『ふざけんな誰がお前を楽しませるって言ったんだ。早く気持ち良くするんだろ?どうした蓮くん?頑張って応援してる♡』
蓮の思い通りにしてなるものか。抱いた事後悔させてやる〝おっいいぞ蓮その調子〟ムキになった蓮は気持ち良くさせようというよりもさっさと済ませる方にシフトチェンジしたらしい。荒々しい指遣いは身体が穢されていくようで虫唾が走った。
亮平💚『下手くそ💢』
蓮 🖤『はぁ?翔太は気持ちイイっていつも鳴いてる』
亮平💚『翔太可哀想…あの子優しいから気を遣ったんじゃないの』
〝はぁ💢じゃあお前がやってみろよ〟謎の口淫対決が始まると軍配は俺に上がった。優しく男根を含むとビクッと腰を震わせた蓮は俺の頭を掴んだ。縛られた腕を伸ばし付け根を支え丁寧に裏筋を舐め上げると息が上がって感じてる…ざまぁみろ
蓮 🖤『ンッめちゃくちゃ気持ちイイ///』
意外と素直で可愛いとこあるじゃん。俺とは正反対だな…素直に感情表現出来ないのは俺の悪い所だ。ついつい先読みして言葉を選んでしまう。蓮みたいに素直に言えた方が言葉はちゃんと相手に伝わる。
蓮 🖤『へぇなるほどねソコを攻めてあげれば翔太くんは喜ぶのか〜』
亮平💚『先端を掌で擦ったりなんかしちゃってどう?』
蓮 🖤『うん最高////んっ出ちゃいそう…』
亮平💚『やだぉ蓮くんたらはしたなぁい…って何この時間💢』
掌に白濁を放った蓮は〝サンキュッ〟なんて言って両肩を小突いて後ろに倒すとそのままオセロのようにひっくり返してうつ伏せにすると太腿を掴んで後孔に舌を這わした。
亮平💚『ちょっいい加減にしてやめてぇンンンンッヤダやめて!』
〝やっぱそう来なくっちゃ////〟無理やり腰の上に体重をかけた蓮は突き出すお尻に指を突っ込むと〝結構キツイね…ローションは?あぁ寝室か〟なんて言いながらそのまま、ズルズル床に引き擦られながら寝室のベットに放られるとベット脇の棚から迷いなく一番下の引き出しを開けると片手にローションを掲げた。
亮平💚『どうして場所知ってるんだよ!』
クスクス笑って楽しそう。再びひっくり返った俺の後孔にローションを垂らすと侵入した指は優しく隘路を解している。〝いきなり優しくするなよ//手解けよ!〟ネチネチやりやがってイヤな奴。
蓮 side
理想はもちろん翔太を独り占めだけど、それは叶わないととっくに諦めた。仕方なく3人でイチャイチャを目指している…まぁポジティブ蓮くんなんで
究極の幸せ発見しちゃったよね…うん我ながら最幸の最終形態♡
いつか夢に見たあの光景が蘇る。二つの双峰の頂きから望む景色を見てみたいと思ったあの一夜を。
阿部ちゃんとのやり取りは楽しくて面白い。ここに翔太が加われば最高に楽しいんだけど。どうやったら二人に分かって頂けるだろうか 。
考え抜いた先に閃いた名案はまさに実行中な訳だけど、まぁ普通に考えて上手くいく訳ないな・・・笑
この男を説得できれば翔太も了解せざるを得ないと思ったんだけど、口の悪い阿部ちゃんに応戦してしまい肝心の話し合いには持ち込めず、何故か食してしまっている。
まぁ目の前に女の子が寝転んでいれば襲わないのは失礼だろう。それにこの人受けの方が向いてる気がするけど。夢見た景色とは若干違うものの、俺たちは身体の相性は然程悪くは無さそうだ。
指を咥えて気持ち良さそうに鳴いた阿部ちゃんは次第に揺れる腰に、恥ずかしそうに耳まで真っ赤に染めた。隘路に侵入した熱塊を飲み込むと、少し苦しそうに顔を歪めた。
蓮 🖤『大丈夫?痛い?ローション足しとく?』
亮平💚『んああっ💢クソ…優しくすんなよさっさとイけよ変態』
次はこちらがプッチンする番だ。遠慮なく一気に熱塊を挿入すると〝いきなり挿れるなクズヤロウ〟何処までも口が悪くて清々しい感じすらする。
蓮 🖤『素直じゃないねぇ〜そういうの嫌いじゃないよ』
亮平💚『ストライクゾーン広すぎなんだよ💢』
散々暴言を浴びせると次第に激しくなる律動に、歯を食いしばって耐えている阿部ちゃんは流した涙を見つからないように隠れて拭いてはまた涙を流した。翔太と二人で生きて行きたいという強い意志を感じた。後ろから抱き竦め胸を持ち上げ下から突き上げるたびに悲鳴にも似た声で鳴き叫ぶと阿部ちゃんは白濁を放った。
蓮 🖤『悪いねぇもう少し付き合えよ…もっとお尻締めて亮平くん』
肩を噛むと痛みに顔を歪めた阿部ちゃんはギュッと後孔に力が加わった〝イイねぇすっごく気持ちイイ〟肩に何度も噛み付くたびに窮屈になる隘路に快感の波が押し寄せ、中に放った白濁がお尻を伝って流れた。突っ伏したまま微動だにしない〝大丈夫?〟
亮平💚『酒持って来い💢そして帰れクズヤロウ』
最後まで口悪いな…頭をわしゃわしゃと撫で〝身体洗ってあげようか?〟と言うと枕が飛んできた。すごく怒ってるみたい。
蓮 🖤『俺は結構好きなんだけどなぁ阿部ちゃんの事。マジで3人で暮らさない?相性いいと思うよ俺たち』
下着にローション靴下までも一通り飛ぶと泣き腫らした目をした阿部ちゃんは鋭い男の眼光で睨みつけると〝こんな事しても何も変わらない自分が惨めになるだけだよ蓮〟そんな事は百も承知だよ阿部ちゃん…二人を見ているとどうして翔太の隣にいるのが俺じゃないんだって、あの時別れていなければそこに居たのは俺なのに。5年前に囚われて未だに前に進めずにいるのは俺なんだから。阿部ちゃんと同じように翔太と愛し合った俺と何が違うって言うんだ。結局阿部ちゃんを抱いてもその答えは分からず、彼の言う通り虚しさだけを抱えて二人のマンションを後にした。
コメント
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ユニット鑑賞会見たかい? 💙の可愛さは大優勝なんだけど、🖤💚むちゃくちゃエロかったね、、、🤤🤤いやぁ、全編見るの楽しみ😋 この3人好きだからいつまでも喧嘩してるの見ていたいなあ🥰🥰
蓮くん、そう来ましたか……🖤💚亮平くん!頑張って👍