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お風呂上がり、湯冷めもしないうちに蜂楽に腕を引かれ、潔はブルーロックの屋上へと連れてこられた。夜風が火照った肌に心地いい。
「あはは! 見て見て潔、星がすっごい綺麗だよ!」
「お、おう、そうだな……。って、蜂楽、はしゃぎすぎだって」
潔が苦笑しながら夜空を見上げた、その瞬間だった。
「……ねぇ、潔」
「え? ……うわっ!?」
急に正面から抱きつかれ、潔の視界が蜂楽の黄色い髪で埋まる。
蜂楽の細いけれどしなやかな腕が、潔の腰を逃がさないようにガッシリとロックした。
「……っ、ば、蜂楽……?」
「……。…………ちゅ、……じゅううううっ」
「っ、な、ぁ…………っ!!?」
突然、薄いトレーニングウェア越しに、蜂楽の唇が潔の左胸の先端を強く吸い上げた。
昨夜、凪に数時間も「カリカリ」と弄られ、今さっき風呂場で凛に執拗に洗われたばかりの、世界で一番敏感な場所。
「ひ、あ、……っ、んんんんんんっ!!!」
潔の背中が弓なりに反り返り、全身にバチバチと火花が散るような衝撃が走った。
肺の中の空気が一気に絞り出され、膝の力が文字通り「消失」する。
「……あ、……ぁ、……っ…………」
潔はそのまま、蜂楽の体に支えられるようにして、ガクガクと震えながらコンクリートの床に崩れ落ちた。
「……はぁ、……はぁ、……っ。な、なんだよ、……急に、……っ!?」
潔は涙目で、自分の胸を抑えながら蜂楽を見上げる。
けれど、蜂楽の唇は止まらない。今度は反対側の胸に顔を埋め、服の上から歯を立てるように「コリコリッ、くちゅ、じゅるぅ……」と、執拗に舌を這わせ始めた。
「ん、んっ、……ぁぁぁぁっ! 待っ、まって、蜂楽……っ! そこ、……おかしくなる、……っ!!」
「じゅうううう、……ぷはっ。 ……あは、潔、いい声。耳元で聞いた時より、もっと甘いね」
蜂楽は、腰を抜かして座り込む潔の頬を両手で包み込むと、ケラケラと無邪気に笑った。
その瞳は、獲物をいたぶる子供のような、純粋で残酷な光を宿している。
「な、……な、なんなんだよ……っ。……なんで、急に、……こんなこと……っ」
潔が顔を真っ赤にして抗議すると、蜂楽は小首をかしげて、不思議そうに瞬きをした。
「えー? なんでって……友達でしょ? 俺たち親友だし、これくらい普通でしょ?」
「……ふ、……ふつう……?」
潔は脳がオーバーヒートしすぎて、判断能力がゼロになっていた。
「御影家」にはキスの儀式があり、「凪」とは一緒に寝てマッサージ(?)をされ、「凛」には背中を押されて悲鳴を上げ……。そして「蜂楽」は胸を吸う。
「……そ、そうなのか……? ……友達、なら……普通に、やる……のか……?」
「そうだよー。みんなやってるよ? 潔だって、俺のこと好きでしょ?」
「……っ、そりゃ、好きだけど、……あ、……でも……」
潔は真っ赤な顔で、トクン、トクンと脈打つ自分の胸を抑えながら、蜂楽の「普通」という言葉に丸め込まれていく。
「……そっか。……蜂楽が言うなら、……普通、なの、か……?」
「あはは! 潔、ほんと可愛い〜」
蜂楽は、腰が抜けて立ち上がれない潔の耳元で、再び「じゅるり……」と舌を這わせた。
その様子を、屋上のドアの影で「……殺す。今度こそあの黄色いのは絶対に殺す」と暗黒のオーラを纏って立ち尽くす玲王たちが目撃していることなど、潔は知る由もなかった。