テラーノベル
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クロブ「アンタがTさんですか?」
T「ええ、そうですが。」
クロブ「俺は晴井クロブ。アンタに憧れてここへ入学して来た1年生です。あっそうだ。これアンタへのお土産です。病気や災いが去ってくれる縁起物として使ってくだせぇ」と言ってピンクのキーホルダーのサルボボを渡したのだった。
T「ありがとうございます。話はムラクモさんから聞きましたよ。前の学校で石油王だのアラブ人だの言われて来たこともあってここへ移住したと…まさかあなただったなんて..でも助けられなくてすまないと思ってますよ」
クロブ「いいんですよ、Tさん。あの時はまだ接点すらなかった赤の他人同士でしたから。例え庇ったとしても本当に標的にされていただけですよ」
T「私自身もこの黒髪、黒眉毛に黒の瞳、丸い顔もあって中国人に似てるって言われたことがあるからそれと似てますね。」
クロブ「これで俺たちは似た者同士って訳ですよ。」と握手を交わすのだった。
アンアン「Tさんってそんなこと言われてたんですか?!!なんだか切ないじゃないですか?!!台湾人の僕とリーアン姉ちゃんはルーツである原住民族のパイワン族特有の褐色肌のせいで東南アジア人なの?って同級生たちから誤解されたことだってあったしさ」
アミナグリ「Tさんだよね?私はアミナグリ・イブラヒーム。ムスリムだけど、戒律は守ってないんだ」
T「アッサラーム・アライクム」と敬意を払うように右手で胸に添えて軽くお辞儀(会釈)するのだった。
アミナグリ「そう言うのはいいってば!!そう言えば私は何人に見える?今の会話聞いて気になってたんだ」
T「何人って中国人ですか?」
アミナグリ「まあ国籍としては中国人だけど、見た目的に違うじゃん。なんでかって言うとさ、私ルーツがイラン系タジク族なんだよ。だから同じ中国人に『ハロー』って言われるの。この彫りが深くてこの肌のせいでヨーロッパ人だと誤解されてさ、中国人だからみんなこんな顔だなんて決めつけないで欲しいよね、本当に」
デニズ「俺も同じくアミナグリさんと同意見です。」
T「確かに中国の人口の約9割が漢民族、それ以外は55か56の少数民族がいると聞きますよね。」と相手の国の心情を汲み取るかのように発言するのだった。
そしてミン、ファジン、ツェリン、サイハンザヤ、リンドン、ユーニン、カイ、リーアンが登場。
アンアン「紹介しますね、Tさんとムラクモさん。僕を含めて11人メンバーのMAFMAですよ。」
ユーニン「私はマー・ユーニン。上海出身の漢民族。歴史勉強が好きなんですよ。」
T「私も歴史好きです!!ところでアミナグリさんはムスリムで、黒いヒジャブをしてるデニズさんもムスリムなんですよね?」
ユーニン「そう。彼女はシーア派で世俗派のアミナグリさんと違って戒律は守るんですよ。」
デニズ「俺はデニズ・ウスマン。トルコ系ウイグル族であり、スンニ派の正統派なのです。なのでTさん、今の挨拶は俺に向けてくれるなら俺もワ・アライクム・アッサラームと返しますから。」
みりみ「最高だったぜ、アンアン!!」
ケイド「チェケラー!!見ててヒリヒリしたぜ!!」
クロブ「ったくケイドの野郎…」と少し微笑んでいた。
10分後、歌部門に移った。
コメント
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読了しました!第23話、一気にMAFMAのメンバーが揃って、それぞれのルーツや背景が自然に語られる展開、すごく好きです。Tさんとクロブが「似た者同士」って握手するところでじんわり来ました。あとアミナグリさんの「何人に見える?」問題、現実のアイデンティティの複雑さをちゃんと描いていて、考えさせられます。デニズさんの正統派ムスリムとしての返答の切り替えも、世界観の厚みを感じました。みんなの個性が一気に立ち上がって、これからの歌部門が楽しみです!