前回の続き
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Sm side
ちょうど俺が情報室で監視をしている時にぶるーくが牢屋に最果ての村のやつを連れ込んだ、
その時俺はびっくりした、
ぶるーくが、あのぶるーくが下民を連れ込んで手当までしようとしてる、本来はすぐ報告すべきなんだろうが、少し興味が湧いた、だから王様に報告なんかしなかった。
しばらく様子を見てればきんときが合流して、しっかり手当された下民の彼が気絶していた、
咄嗟に考えたのは下民の彼は誰の子供なのか、下民にしては珍しい髪色と目の色をしている、これは調べなければ。
そう思い立った俺は近くにあったパソコンを立ち上げ調べた。
……此奴は災難な奴だ。
少なくとも俺らと関わるのなら仇と鉢合わせることになるだろう。
可哀想に。
そうぼーっと監視カメラを見ていればきりやんが入ってきてきんときを切り付ける映像が映された、あーあ、やるとは思ったけど、きんときが庇うとは思わなかった。
しかし、きんときのあの言葉。
きりやんにも刺さっただろうが俺にも刺さった。
Kn「お前は仲間の意向一つも国の為に消してしまうやつなのか。」
ああ、そうだ、俺はそういう操り人形として育てられたからな。
だけど、このまま放っておいたらきっと楽しくなる。
だから俺は楽しむことにした。
目の前にいる神父様も、この真実を伝えれば少しは興味が湧くだろう。
Sm「……最果ての村の奴、もしかしたら王族かもな。」
Kr「……は?」
Kr side
状況が分からない、え?、下民の奴が王族…?
Kr「どういうことだよ」
Sm「どういうことってそのまんまの意味だよ。」
Sm「お前の信仰している神とやらよりも上の立場の王様の血を分け与えた1人って意味だよ。」
信じられない、ならなんで最果ての村にいるんだ、この数分で頭がパンクしてしまう程の情報量。
Kr「ま、待て、何家なんだよ、まさかラルラント家なんて言わないよな?」
Sm「……そのまさかって言ったら?」
Kr「あの一族は彼奴に滅ぼされたろ!」
Sm「……そのはずなんだよ、」
Kr「……ラルラント家は焼き討ちにされたあと暗殺が入ってるはずだ、生きてるはずなんてない、あんまり変な気起こすな。」
Sm「……そうやって直ぐに閉ざすな、」
ラルラント家の人間が生きてたら今やこんな国になんかなっていないはずだ、ラルラント家は綺麗に王族の歴史から消されたんだ。
そんな夢を見るな。
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