おまけ 狐化
「お゛ま゛えさぁ゛、」
「本当にごめん!」
声がかなり掠れている。
クソ、昨日のアレのせいで。
耳も尻尾も事後には引っ込んだそうだ。
その時の自分は恐らく寝ていたと思われる。
「あのさ、」
「んだよ」
「えと、、どうだった?」
「っ、!…どうもねぇけど…」
気持ち良かったかと聞かれれば良かったけども。
「緑間」
「あ゛?」
ちゅ、と時也が頬に口付けをする。
「な?…………はぁ゛っ!?」
「良かったら付き合ってください!」
!?いやいやいやいや、おかしいだろ!?
意味分からん、いやもうキスも行為もしてしまったけれども!?
「なんかさ、緑間見た目に反して可愛いなって、一応俺よりも背低いしさ、だめ?」
っ。こいつ、、
先程も言った通り時也と色々と一線を超えているし、正直に述べると狐化事件が起こる前から僅かに時也に好意を寄せている。
が、ここで簡単に了承するのも気に食わない。
時也に負けたというか、一杯食わされたというか、こう、不愉快だ。
「で?どうなの?」
…………ただ、付き合いぐらいは考えても良いのだろうか?
「、、わか、た…」
「聞こえない」
声が小さかったとはいえ聞こえただろ。
「〜っ、分がったよ!」
時也の目が一瞬にして輝く。
それとほぼ同時に自分の顔が熱くなる。
「顔赤いよ〜?」
「るせぇ゛…!」
「ごめんて、でもありがとう、本当に嬉しい」
「ん、俺も」
ここからは余談だが、俺と時也がした際に…………挿れられたのだが、俺も男、性欲だって多少はある、時々一人でしていたためほぼ痛くならずに済んだ。
ただし緩かったことを指摘されれば一発アウトだ、バレませんように。
「疲れたから寝てくる、邪魔すんなよ」
「はーい」
今寝たい理由としては疲れたのもあるがお腹が痛いからだ。
時也が出したのを掻き出さないまま寝てしまったようで腹痛が凄い。
掻き出し方もある程度調べねぇとな…。
形はどうあれ付き合えたことに関してはとても嬉しい。
基本、俺が時也に振り回されるのが見えているが。
俺も振り回されてばかりじゃねぇからな、覚悟しとけよ、時也。
end