恋をしたことに気づいた僕は、学校が楽しく感じた。
いつもはつまらなかった日本史の授業も数学も。
隣に僕の好きな人がいるからどんな授業でも楽しく感じるのだろう。
女の子の名前は「鈴木紗理奈」。
「佐々木君。帰ろ。」
僕の名前は佐々木だ。紗理奈と僕は隣の家だから一緒に帰ることにしている。
もちろんたまには他の友達と帰る時もある。
でも僕は紗理奈と一緒に帰るのが1日で1番楽しい。
「今日は寄りたいところがあるんだ。ちょっと寄ってもいい?」
彼女は僕に聞いた。
「うん。いいよ。」
いつもより長い時間一緒にいることができる。
僕はもちろん了承した。
紗理奈が寄ったところは花屋とケーキ屋だった。
「誰に買ってくの?」
僕が聞いた。
「空にいるお父さん。」
彼女は悲しげな笑みを浮かべながら答えた。
聞かない方が良かったかな。
「あ。また聞かない方が良かったかなとか考えてるでしょ。」
ニヤニヤして僕に言った。
「なんでもお見通しってことか。前もこんな会話したな。」
「したね。よく覚えてるね。」
紗理奈といると、僕まで笑顔になれる。
こんな幸せな日々が続くと思っていた。
続くー
ー作者からー
今回少なくてすいません!
コメント
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さっそく読めて嬉しいです😻 ゆっくり待ちます。ありがとうございます😊