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#### 第10話「嫉妬と、新しい味方」
帰り道。
「なんかすごい一日だったね」
そう言って笑った瞬間——
📱「いちか」
低い声。
(……あ、これ)
振り向くと、シャルナーク📱。
ちょっと怒ってる顔。
「迎えに来たって言ったでしょ」
「う、うん…」
📱「で?」
じっと見られる。
📱「何してたの」
逃げられないやつ。
「えっと…買い物してて」
📱「それは知ってる」
即答。
(え、見てたの!?)
📱「問題はそのあと」
一歩近づく。
📱「なんで危ないところに自分から行くの」
声は冷静。
でも、目は全然冷静じゃない。
「だって、困ってたし…」
📱「だからって」
言葉が被せられる。
📱「いちかが怪我したらどうするの」
(……あ)
📱「俺、ああいうの嫌いなんだよね」
少しだけ視線が逸れる。
📱「自分より他人優先するところ」
「……ごめん」
小さく言う。
📱「謝ってほしいわけじゃない」
すぐに返ってくる。
📱「ただ」
またこっちを見る。
📱「ちゃんと自分のことも大事にして」
その言葉。
さっきの怒りとは違う。
優しさが混ざってる。
📱「……あと」
少しだけ顔が近づく。
📱「他の奴助けるなら、俺も呼んで」
「え?」
📱「いちか一人で行くのはダメ」
(この人ほんとに…)
その時。
「……いちか」
後ろから声。
振り向くと——
あの女子。
黒幕だった子。
「……え」
少し気まずい空気。
📱「誰?」
シャルナークの声が低くなる。
(あ、警戒してる)
「えっと…」
説明しようとしたら——
「私」
その子が前に出る。
「いちかにいじめさせてたやつ」
(ストレートすぎる!!)
📱「……へぇ」
空気、一気に冷える。
📱「よくその顔で来れたね」
(やばい)
「ちょっと待って!」
慌てて止める。
「もう違うから!」
📱「何が?」
「ちゃんと話聞いて!」
必死に言う。
女子は少しだけ目を伏せる。
「……いちかに謝りたくて来た」
静かな声。
「あと」
顔を上げる。
「もう関わらないつもりだったけど」
一瞬だけ迷って——
「……できれば、味方でいたい」
(……え)
📱「は?」
完全に疑ってる顔。
📱「信用できると思う?」
そのまま詰め寄ろうとする。
「待って!」
間に入る。
「私は信じたい」
はっきり言う。
📱「いちか…」
少し驚いた顔。
「だって」
その子を見る。
「ちゃんと謝ってくれたし」
「……っ」
「それに」
少し笑う。
「助けた時、すごい困ってた顔してたから」
沈黙。
女子は何も言わない。
でも——
目が少し揺れる。
その時。
📕「……甘いな」
後ろから声。
クロロ📕。
📕「だが、嫌いじゃない」
(え)
📱「クロロまで…?」
📕「利用価値はある」
(そっち!?)
🪡「まあいいんじゃない」
マチ🪡が腕を組む。
💧「いちかがいいなら」
🔫「監視は必要だけどね」
(監視!?)
👊「新メンバーってことか?」
フィンクス👊が笑う。
🌂「どうでもいい」
フェイタン🌂は興味なさそう。
📱「……はぁ」
シャルナークがため息。
📱「いちかがそう言うなら、止めない」
「ほんとに?」
📱「でも」
顔を近づけられる。
📱「変なことしたら、今度は容赦しない」
低い声。
女子が小さく頷く。
「……ありがとう」
小さく言う女子。
「いちか」
名前を呼ばれる。
少しだけ照れくさそうに。
(……なんか変な感じ)
でも。
悪くない。
📱「で?」
シャルナークがいきなり言う。
📱「話戻すけど」
「え?」
📱「さっきの件、まだ終わってないから」
(うわ)
📱「勝手に危ないことするの禁止」
「はい…」
📱「あと」
少しだけ笑う。
📱「今日は俺と帰る」
手を取られる。
「え、強制!?」
📱「うん」
即答。
こうして——
いちかの周りに、新しい関係が増えた。
でも。
それは同時に——
もっと深く、この世界に踏み込むことでもあった。
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