テラーノベル
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「……っ、この多幸感……! これこそが、全妖怪と人間が手を取り合える『究極の和解(メニュー)』です!!」
白蓮の背後から噴き出す虹色のオーラが、宝船の帆を直接叩き、船は凄まじい速度で加速を始めた。 「おい魔理沙! あのキノコ、やっぱりヤバいもんだったんじゃないのか!?」 「知るかよ! 旨味が魔力に変換されてるんだ、最高にファンキーだぜ!」
船が雲を突き抜け、成層圏に届こうとしたその時――。
「――そこまでです! 宝船を独り占めして、宇宙旅行なんて許しませんよ!」
青い髪をなびかせ、御幣を構えた東風谷早苗が、風の弾幕を纏って甲板に飛び降りてきた。
「早苗!? またあんたか! ここはもう、この尼僧の『出汁の悟り』でそれどころじゃないのよ!」 霊夢が叫ぶが、早苗はフンと鼻を鳴らす。
「ふふん、分かっていますよ。この船から漂う、鼻を突くような……それでいて抗いがたい『白だし』の香り! 私たちの神奈子様を骨抜きにしたあの料理人が、今度はこの船で『新興宗教』を始めようとしているんですね!?」
「いや、俺はただ精進出汁を作っただけで……」
「問答無用です! 奇跡を起こすのは、出汁ではなく私の神様です! 秘術『忘却の白だし・ソルトスクラッシュ』!!」
早苗が放った奇跡の弾幕が、釜の中で煮え立つ虹色のスープと激突した。 すると、どういうことか。早苗の奇跡とキノコの魔力が融合し、スープがさらなる変異を起こしたのだ。
「ああっ! 釜から龍みたいな形をした湯気が……!?」
「……うふふ。面白いですね。奇跡と、魔法と、そして出汁。これら全てが一つになれば……世界は『黄金色』に塗り替えられるのです!」
トランス状態の白蓮が、早苗の手を、そして俺の手を力強く握りしめた。
「さあ、皆さん! 争いはやめて、この『奇跡の精進出汁』を、幻想郷中の空にバラ撒きましょう!!」
「「えええええええええ!?」」
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