いつものように学校に行き、ひとりぼっちで夕暮れの風に包まれる帰り道。
1人で窓の外を見つめて、教室内に響き渡る話し声を無視して。
誰ひとり居なくなった街では、もう慣れっこだ。
人知れず砕け散って消えていく。
草むらの中から野良猫が出てきたが、すぐに逃げてしまった。
誰も居なくなった草むらで、“ねぇ、待って行かないで”、もう寂しいのは嫌なんだ。
誰でもいいから、少しだけ側に居て。
忘れられて朽ち果てたおもちゃみたいに、何も言わずに居るだけだ。
愛なんてもう欲しがらないよ。
今だけはこの手を握り締めて、、、
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