翌日 。
昼休み 、俺は机に突っ伏していた 。
昨日公園で見たAtの綺麗な笑顔が
頭から離れない 。
Kty「Mzちー ?」
肩を叩かれ顔を上げると 、
TgとKtyがニヤニヤしながら立っていた 。
Tg「俺たちね 、聞いてきたんだよ !」
Mz「え…?なにをだよ 」
Tg「Atくんの好きなもの !!」
その言葉に 、一瞬時が止まった 。
今日の朝 、2人で偶然を装いAtに
話しかけたらしい 。
Kty「Aっちゃんって好きな物とかある ?」
こんな軽いノリで 。
最初は「別に」と返されたけど
弟の事を話したら
At「強いて言うなら甘いもの 。」
At「弟が好きだから 。」
At「ついでに俺も食うし 。」
そう言ったらしい 。
Tg「ね ?かわいくない !? w 」
Kty「ついでに 、って言うけどさぁ w」
Kty「絶対Aっちゃんも好きだって !w」
2人は楽しそうに笑った 。
2人の優しさと 、Atへのギャップに
胸がじんわり暖かくなった 。
”甘いもの”
そのささやかな一言で 、
Atが近くなった気がして 。
TgKty「だからさっ !!✨」
2人が顔を寄せる 。
Tg「放課後買いに行こ !」
Kty「そしてMzちから渡して !」
他の2人も加わって 、
Ak「やっぱりチョコじゃね !?」
Pr「いやいや 、和菓子やない ?w」
Mz「クッキーとかもよくね ?」
AkPr「クッキーいいじゃん !」
Tg「マシュマロだったりして !」
Kty「それはないね www」
Ak「ねぇ ww言い過ぎ ww」
Pr「言い過ぎぃ ⤴︎⤴︎」
Tg「許さないっ …」
楽しげに話すも心臓はバクバクだった 。
放課後
皆で寄り道して菓子屋に立ち寄った 。
ショーケースに並ぶたくさんの
色とりどりのお菓子に 目が眩む 。
Ak「弟と食べるんでしょ ?」
Pr「どれがええんやろ …?」
Mz「…これ 、とか ?」
指さしたのは丸くて可愛らしいクッキー。
小さなパックに入っていて 、見るからに
食べやすそうで人と分けやすそうだった。
Tg「いいの選んだねぇ !」
Kty「これは喜ぶんじゃない ?」
Pr「クッキーは俺が買ったる」
Mz「え ?ありがと」
Ak「ちゃんと渡すんだよ ?」
Mz「うん 」
震える声で答えながら 、
俺は袋を抱きしめた 。
きっと笑われる 。
受け取ってもらえないかもしれない。
それでもこのクッキーが
Atの手に渡る瞬間を想像すると 、
胸がいっぱいになった 。
_明日 、勇気を出せるだろうか 。
弟「おに ー ちゃん !」
At「ん ?」
弟「おに ー ちゃん明日お誕生日だね !」
At「あっ …忘れてた 。」
弟「いっぱいお祝いするね !」
弟「たのしみにしててね !」
At「ん 、楽しみにしてるね」
At「… 完全に忘れてた 。w」
コメント
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一気読みしました、 もう、、尊すぎて、 ベットの上で暴れてました