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礼拝堂でレインに指輪印章をはめてもらい、彼に部屋まで送ってもらったあと――……その日の夜をぐっすりと休んで体力を回復させたわたしは、翌日に朝日が昇ったと同時に指輪印章の訓練を始めていた。

昨日の夕食時に聞いた早馬の情報によると、シルベストル伯爵の部隊は、明日未明にも王宮に到着する予定らしい。

ということは、わたしに残されている訓練時間は、今日一日だけということになる。

わたしは、なんとしても今日中に治癒の力を使えるようにならなければいけないのだ。

そう思うと気持ちばかりが焦ってしまって、わたしは朝ごはんもほとんど喉をとおらないまま、王宮の庭園の一区画にある薔薇園までやってきていた。

薔薇園は、刈り込まれた生け垣に色とりどりの薔薇が咲き誇る庭園で、濃いピンクのものもあれば淡いピンクのものもあり、それらは頭上にアーチを描くように飾られていたり、背丈ほどの花かごに植えられて並んでいたり**********************

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