【冒頭モノローグ:芥川龍之介】
記されないもの。
それは、存在しないのと同じ。
だが、“記されぬまま”生き続けることこそ、
――我ら異能者の宿命だ。
第一場:異能記録局・第三層隔離空間
ポオの異能ノートが勝手にページをめくり、そこに“存在しないページ”が出現した。
乱歩は、その白紙を凝視する。
ポオ(困惑)
「これは……僕の手では書けない。“空白”が、自分で書こうとしてる……?」
乱歩(即座に超推理)
「いや、違ぇ。これは“記述できないもの”の侵食だ。“ノクト”ってやつの仕業だろ」
【危険因子:観測不可情報体《ホワイト・ページ》】
→ 新たな異能災害。記録されていない=存在の否定
→ ポオの幻想世界に侵入し、「未記述の死」を流し込む
突如、周囲の空間が“無音”に変わる。
感覚が削られ、ポオが胸を押さえて倒れ込む。
乱歩(怒りと焦り)
「やべぇ……このままだと、アイツの“物語”が、書かれる前に死ぬ……!」
第二場:横浜・廃都エリア
敦と芥川が、破壊された街を進む。
道の途中、異能の痕跡が歪み、視覚が乱れる。
敦(身構え)
「……何か来てる。“気配”すら読めない……!」
芥川(静かに羅生門を展開)
「感覚遮断型の異能だ。物理より、“心”を狙ってくる」
見えない空間に、一つの“文字”だけが浮かぶ
【削除】
そこから現れる、仮面の男――ノクト。
ノクト(無機質に)
「中島敦、芥川龍之介。観測により存在が固定された異能者。
君たちは“記録から抹消”される対象に選ばれた」
第三場:戦闘開始 ― 敦&芥川 vs ノクト
【ノクトの異能】
《白紙の刻印(ホワイト・ページ)》
→ 触れた対象の“記録”を消去する。
→ 異能も、生死も、記憶も、物語も。
芥川(羅生門で受け止める)
「……攻撃の軌道が“存在しない”!? どう防げというのだ」
敦(白虎の気配が高まり始める)
「だったら、“感覚”じゃなくて――“想い”で動く!」
芥川が羅生門で周囲を“空間制御”し、
敦がその中で“盲目的突撃”する連携戦法!
合体技:黒獣・逆襲式(ブラックハウリング・タイプβ)
→ 芥川の羅生門が敦の動きを完全誘導・修正
→ 直撃を与えるが、ノクトは“記録されていないため”ダメージが残らない
ノクト(淡々と)
「攻撃は“記録”されることで成立する。私は“記されない”。
君たちは“存在したことを否定されて”消える」
敦(歯を食いしばり)
「……だったら、“君の物語”に僕たちが現れるまで、何度でも――突き破る!!」
第四場:乱歩とポオの決断
乱歩が、空白のページに指を滑らせる。
乱歩
「なぁ、ポオ。お前のノート、俺にも貸せよ」
ポオ(顔を上げ)
「え?」
乱歩
「“誰にも記されない存在”が敵ならよ――俺が“最初の観測者”になってやるよ」
乱歩、自らの血で白紙のページに一文を書く:
「ノクトはここにいた」
「それを、江戸川乱歩が見た」
――観測、成立。
その瞬間、空白だったノクトの姿に“輪郭”が走る。
第五場:ラスト連携 ― “記述”された終焉
ポオが震える手でノートに追記。
「中島敦と芥川龍之介が、ノクトを打ち破る未来」
「それは、今――現実になる」
乱歩(立ち上がる)
「お前の物語も、“これで終わり”だよ、ノートの余白野郎」
→ 敦&芥川、最後の合体突撃
→ ノクトの“削除空間”に、ポオと乱歩が“記述の重ね書き”で干渉
【フィニッシュ】
敦「これは、誰かが“記す”からこそ生まれる命だ!」
芥川「……我が斬撃は、“物語”に刻まれると知れ」
黒獣・最終形態《封殺式・頁終の虎(ラストページ・タイガー)》発動
→ 敦の白虎がノートのページごとノクトを突き破り、現実に固定された彼を“終了”させる!
ノクト(崩れながら)
「記されてしまった……か……」
ラストシーン:廃墟の静けさの中で
敦と芥川は、燃え残った紙片の中で立ち尽くす。
ポオ
「物語は……まだ、続いてるよ」
乱歩(ニヤッと笑う)
「まぁ、世界が終わるその時までな」
異能がおかしいけど許せぽまえら!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!