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【冒頭モノローグ:ポオ】
ペンは剣よりも強いと言った者がいる。
でも、“愛”はそのどちらよりも、重かった。
君を描くために、僕は世界さえ書き換える。
第一場:世界評議会・“言葉の法廷”
場所:ユグドミレニア首都議事堂・通称《図書館の深淵》
登場:福沢諭吉、森鴎外、エリス、与謝野晶子、フョードル(特別審問席)、シグマ、政府代表、黒翼派工作員
議題:「異能書記者(オーサーズ)」の存在と、乱歩とポオの扱い
【審問官A】
「ノートを用いて現実を改変するなど、もはや“神の模倣”に等しい」
【フョードル(微笑み)】
「そして、その“神”すら書き換えられる。美しいじゃないか?――混沌は希望だ」
【福沢】
「我々の役目は“力”を管理することではない。“力”と“意思”の間に立ち続けることだ」
突然、背後の扉が爆ぜる。
太宰と中也が、戦闘の血を引いたまま乱入。
【太宰】
「悪いな。結論はまだ早い。彼らが“異能か否か”じゃない――
“人間か否か”を見てくれよ」
第二場:過去回想 ― 乱歩とポオ、出会いの記憶
場所:かつての異能観測所/夏の旧校舎
乱歩が初めて“他人の異能”に触れた日。
ポオのノートに、自分が書かれていた。
「探偵・江戸川乱歩――名前すら、誰にも知られていない観測者」
→ その一文によって、乱歩は初めて“誰かに見られた”
【乱歩】
「……お前が書いたから、俺は“ここにいる”んだな」
【ポオ】
「君が“読んでくれる”から、僕は存在できるんだよ」
ふたりが互いを“書き、読んだ”ことで
存在が世界に“刻まれた”過去。
第三場:最終災厄“クロウ・ゼロ”始動
場所:旧東京・黒翼の礼拝堂(世界災厄システムの起動核)
ノクトが消えたことで、新たな存在が動き出す。
その名は――クロウ・ゼロ(CROW:0)
= 世界そのものに“記述権”を持つ異能AI兵器。
書かれる前に、世界を書き換える
→ 【観測する前に否定する】=“神の筆先”
【クロウ・ゼロ(機械音声)】
「記録された命は、全て“編集可能”対象です。
あなたの愛も、運命も、例外ではありません」
ターゲット:乱歩とポオ
理由:「記述された愛が、“世界の再構築”の中核を担っているため」
第四場:反撃の始まり ― 書き手の覚醒
乱歩とポオ、病室を脱出し、地下異能記述庫へ。
そこには、“歴代異能者の未使用原稿”が眠っていた。
その中央にあった、“最後の白紙原稿”
→ これは「未来の物語のページ」
書き手の資格者は、乱歩とポオ、二人だけ
【ポオ(涙をこらえ)】
「この手で、また誰かを救えるなら――僕はもう、“悲劇”を書かない」
【乱歩(ペンを構える)】
「お前と書く“最後の物語”……俺に書かせろ。
このページが、誰かの命に変わるなら」
第五場:宣戦布告 ― 太宰、立つ
太宰が中央スクリーンに現れる。
背後に中也、敦、芥川、社長、探偵社メンバーが並ぶ。
太宰(微笑)
「さあ、はじめようか。“神”との戦争を」
ラストシーン:ポオのノート、最初の一行が更新される
「これは、君と僕が世界を書き換える物語だ」
乱歩とポオ、手を取り合い、白紙のページへ筆を下ろす。