sr視点
結局あの日はみんな雰囲気が暗いまま、ご飯を食べて解散した。
正直言って今までで一番気まずかったなぁ…
…いや、それよりもなろ屋さん…
どうして…自分の体の疲れなんて無視してグループのために動いてくれたなろ屋さんが脱退、そして6年、ほぼ7年もやっていたYouTubeを引退…
絶対おかしいよ…
なろ屋さんは目指したいものが分からなくなっちゃったとか言ってたけど目指したいものって東京ドームだよね…
…本当に、こんな理由だったのかな?
いいや、絶対に違う!
きっと辞めざるを得ないことが起こったのかな…
不謹慎だけど家族の不幸…?癌の再発…?
アンチ…?
必死に頭を悩ませてたけどもちろん分からなかった
というか本人に話を聞かないと分からない。
…誰かに相談してみようかな…
sy視点
「うわぁっ」
びびったぁ、急にスマホの着信音は心臓飛び出すやん…
「…もしもし?」
電話の相手はそらくんだった。
「どうしたん?こんな時間に電話かけてきて」
そもそもそらくんがこの時間まで起きていることすら珍しい
どうしたんやろ、?
「えっ…今何時…!?」
そらくんが慌てた様子で喋りかけてくる
「深夜3時やけど…時計ないん?」
「えええええ!?!?まじで!?ごめん!!!こんな時間にかけちゃって!!」
俺はモンスター片手に作業してたから大丈夫やけど…
「それよりどうしたん?」
「…あのっ……」
そらくんが言葉を詰まらせる
なんか言いにくいことなんかな?
「…あのさっ!…なろ屋さん…、どうして活動 やめちゃったんだろうな…って」
「…翔さんはなろ屋さんがあんな理由でやめると思う?」
どうやらなろっちのことらしい。
「…俺も薄々感じてたんよな…ほんとにあんな理由でやめるか…?」
「きっと辞めざるを得ない状況になったのかな…って」
「あぁ、確かにな」
「僕も必死に考えたんだけど…翔さん、思い当たることある…?」
そう言われたけど思い当たることなんて一つもないな…
本当になろっちは何徹しても隠し通してくるし…
心友失格や…
「…ごめんな、思い当たること一つもないわぁ…」
「だよねぇ…」
二人で必死に頭を悩ませているとそらくんが「あっ!」と声をあげた
「お、どうしたん?なんか思い当たることあった?」
そらくんがさっきとは打って変わって明るい声で言う
「なろ屋さんの仲いい友達に聞けば何か分かるんじゃない!?」
あ、確かに!と一瞬思ったがすぐにあることに気づく。
「なろっちの友達って言っても…活動者とかじゃない限り連絡を取るのはすごい難しいはずやよ?」
けれど間髪入れずにそらくんがふふん!と自信満々に言う。
「いやいや!いるじゃん!なろ屋さんと仲が良くて活動者の人!」
考えると一人この条件に当てはまる人がいた。
「スマイリーさん…?」
「そう!!」
確かになろっちとアニメチャンネルとか開設してるし相当仲いいよな
でも…スマイリーさんがめろぱかメンバーの中で仲がいいのはなろっちしかいない。
だから今残されているメンバーにはスマイリーさんとの連絡手段が限られている。
LINEとかじゃなくてDMとかでもいいけど…
「…スマイリーさん今活動休止中だからネット頻繁に見ないんじゃない?」
そもそもスマイリーさんは今DMすらできない。
だから唯一の連絡手段はリプやコメントをする以外にない。
「…あ…確かに、」
「やっぱり本人に聞く以外ないのかなぁ…」
その日は結局そらくんの眠気の限界がきて通話は終了した。
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