“注意事項”
・自己満足
・大体1話完結です
・二次創作
・ご本人様とは関係ないです
・贔屓(?)表現あり
付け足し
・アンチコメが出てきます。
これらが大丈夫な人はどうぞ!
僕はこんな事をしたい訳じゃない。
咎人配信を終えた時。いつものようにネットサーフィンをする。
「咎人嬉しい。」「てぇてぇ!」などと言う言葉の中に「剣持じゃなくてももっと他の人の方がガク君に似合うと思う」と言う言葉。
咎人配信をした時には毎回こんなコメントが来るが、自分を揺るがせない為にいつも無視していた。
だけど…____
「剣持じゃなくてももっと他の人の方がガク君に似合うと思う」
そりゃそうだ。悲しい事にガク君は僕よりも似合う人は沢山いる。喜ばしいことだが。
僕の相棒。なんていう肩書きでがっくんと関わっているが視聴者からのあのコメントが心に刺さって中々抜けない。
次の咎人コラボまでに忘れなきゃ。
そんな事を考える度あのコメントが頭に浮かぶ。
早く頭から消さないと…。次の咎人コラボの時に申し訳なさが勝って途中で抜け出してしまう可能性が高い。
「ぼく、らしくないな。」
ふと口から出た言葉。確かに僕はどんなクソマロゴミマロでも面白おかしく返していた。
何故たった一個のコメント如きに頭を悩ませなきゃいけないんだ?そんな疑問が出てくる。
「自分の中でネタにすれば良いじゃん、…そうしよう。」
自分の中でそう解決して、もう夜も遅かったので他のことを考えて眠りに落ちた。
________________数ヶ月後。
…咎人コラボ。始まる前は何とも思っていなかったが始まった瞬間、あのコメが頭に過る。
『もっと他の人が似合う』
「ピース!どうも伏見ガクと!」
「はいどうもこんにちは剣持刀也でーす。咎人コラボなんと伏見家からお送りさせてもらってます〜。」
いつも通り進めていく。自分の調子を乱さないようになるべく頭の中にあのコメントを出さないようにした。
__________
順調に進み、無事に咎人コラボが終わった。
「刀也さんお疲れ様っす!」
元気な声でそう言ってくるがっくん。
「ぁ、あぁ、…ガッくんもお疲れ様。」
「…なんか元気ないっすね、刀也さんなんかあったんスか?」
流石僕の相棒。長く一緒にやって来ただけある。…僕はその時大失態を犯したんだ。らしくない事をした。
「ガッくん…なんでもないですよ。ただ僕…僕ガッくんともう関わりを持ちたくないな、って。」
コメントの事を言わず、ガッくんを僕から離れさせる為にそう言った言葉は言った後にしまった、と思った。今思っても時すでに遅し、なんですけどね。
僕がそう言った時、ガッくんの顔と体がいかにもびっくりして硬直している事が目に見えて分かった。
「…そうっ、…すか。」
こちらに伸ばしかけてた手を下ろしそっぽを向く。チラッと見えた顔がとても悲しそうだった。
…これで視聴者が求めてるのを提供できる、のかぁ。
…なんで、僕、あんな事を言ったのかなぁ。月に1回、じゃなくてもう今日限りで関われないのかもしれない。そう思うと胸が苦しくなる。
「…咎人コラボ、もう、やんない感じっスかね、」
酷く声が震えていてあのいつもの元気な顔を崩してしまったのかと思うとこっちまで泣きたくなる。申し訳なさ過ぎて。
…違うんだ。ガッくん。僕もこんな事したい訳じゃない。
なんならもっと遊びたい。もっと喋りたい。もっと仲良くなりたい。
…たった一つのコメントだけで僕がこんなになるとも思わなかった。ごめんなさい。
そう心で呟いてもガッくんには伝わらない。
もうここに用はない。帰る為、自分の身の回りの物を全部まとめた。
「お邪魔しました。」
そう言い、ドアノブを捻って出ようとすると見送りしようとしていたガッくんから引き留められた。
「刀也さん、なんでそんなに酷い顔してるんスか。」
…酷い顔?いつも通りのポーカーフェイスのはず。
「何言ってるんですかガッくんw僕はいつも通り______」
「嘘ついてるのバレバレっすよ。1度自分の顔を見たらどうっすか?」
そう言い手鏡を向けてくる。
…え。僕、いつの間に泣いてたんだろう。
目元が真っ赤に腫れていて、頬に涙を流した形跡がある。
「本当は俺とまだ居たいんじゃないんすか?」
「ッいや、そんな訳ないですよ。ガッくんは僕より他の人の方が__」
必死に言い訳をしている最中にハグをしてきた。…狡い。本当にズルいよガッくん。
「…俺、まだ刀也さんと居たいです。上手く言葉に出来ないっスけど…俺は刀也さんが大好きだし…それに何より唯一無二のパートナーだと俺は思ってます。」
「刀也さんに何があったのかは俺じゃ分からないっ、すけど…まだ、俺といて欲しいっす。」
僕はこれまで溜めていた涙をここで一気に流した。…いやもう1回涙を流してるけど。
「ッがっ、っくん…ッごめんなさい…ッ…ごめんなさいッ…勝手な事をいってごめんなさいッ…僕もまだ、ガッくんと居たい…ッ…」
溜めてきた事を一気に吐き出している僕をガッくんは、優しく撫でて見守っていてくれた。
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咎人てぇてぇ。