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──とある少女が18歳になった日
「……………」
話題がないのか、2人の少女は黙った儘
「…寒いねぇ……」
と、少女が口を開いた
「…ふはッ、!」
季節は冬、「寒いね」という平凡な言葉に、愛は思わず吹き出してしまう
「てかさ~?後二年だね、ここを去るの」
と愛が話題を変える、この間と似た様な言葉だ
「そうだね~…淋しくなるね」
と少女が返す、後二年で愛とも離れるかもしれない事を言っているのだろうか
「…話変わるけどさ、あたし達ってどんな感じで出会ったんだっけ??」
と、愛が話題をがらりと変える、出会ったばかりの話をする様だ
「え~と…確か……」
──────────────────────────────────
[ねぇ!あんたもここに新しく入って来た子???]
[え…う、うん…そうだけど、??]
[へぇ~…あたし愛、よろしくね!!]
[私は__よろしくね、!]
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「…みたいな感じじゃなかったっけ、??」
「あ~そうそう!!そんな感じだったわ~」
と、2人の少女達は会話を進める
「…てかほんと寒いね~、凍えそう…」
と、愛が少女に話しかける
確かに愛の指先は赤くなっていて、如何にも寒そうだった
しかし少女は、愛の赤い手を見るだけで
愛の手を暖めようとしたりは、決してしなかった
──後々少女は知る、幸せな日常はいつか崩れるという事を
‐第四章∼冬の指先∼‐