でも、当たらなかった。なんでだろう。
「えっ」レイアがボールをキャッチしていた。うっそ。
大会にも出てる神木なのに、そんな事ができるわけ、、。
「自分、球技系の大会出てたから。」すらりとレイアが囁いた。
「えっ、、。」すご。レイアって運動できるんだ。
レイアはなめらかに、表情を変えることなく、自然に投げた。 ダムっ、、。 神木とペアの女子にボールが当たった。
「神木ペア、ボールが当たったため、退場だ!」神木ペアは悔しそうに、出ていった。
安心できるのはまだ早い。「あれ、、」今は誰がボールを…………?
ドスッ、、。鈍い音が響いた。隣の柏木さんに、ボールが当たっていた。
みんなが神木チームの退場に気を取られているときに、誰かがボールを拾って、隠し持っていたのだ。
「柏木ペア退場!」白チーム残り10ペア、赤チームも残り10ペア。同点だ。
柏木さんに当たったボールが、赤チームに転がる直前で、レイアはボールを拾った。ないす!
また、流麗な動きで、レイアはボールを投げた。レイアの動きはなめらかだから違和感がなく、危険を察知できない。
レイアが敵チームじゃなくて、良かった。
私は、レイアにどんどん引き込まれていった。
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