テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

もし君が…だと知っても(完結済)

一覧ページ

「もし君が…だと知っても(完結済)」のメインビジュアル

もし君が…だと知っても(完結済)

3 - もし君が命を落とすすぐだと知っても

♥

21

2023年06月07日

シェアするシェアする
報告する

もし君が命を落とすすぐだと知っても

ガシャン!!!バタバタッ!!!

「虹ちゃん!!!!」

「うるせぇーなぁー…」

「そんなこと言ってる場合じゃないのよ!!!」

ある日、母親が慌てて俺の部屋に来た。

初めは、ノックぐらいしろよ…と少しイライラしていた。

この日が…悲劇の始まりだった。


「なんだよ…?」

母親はいつも穏やかな人で、何言っても怒らない人だった。

だからこんなに慌てるなんておかしいと思ったんだ。

「虹ちゃん…落ち、着いて…聞いてほし、いの…」

母親の顔は青ざめていて、良い報告じゃないことだけは明確だった。

「あのね…」

「うん。」

「癒良ちゃんが余命宣告を受けたって…」

「……は、?…」

急だった。思考が追いつかなかった。

最初に出たのは間抜けな声だけだった。

ただ、心臓がドクン…ドクン…と音を鳴らしているだけだった。

癒良に、余命宣告が…?

その瞬間、俺は俺も分からないほどに早く部屋を出た。

階段を駆け下りて、玄関で急いで靴を履いて家を出た。


俺は今まで出したことないスピードで、癒良のいる病院に行った。

「…はぁっ、はぁっ、ゆ…らぁ、っ…」

病院に着いて、看護師さんに癒良のいる病室を聞いた。

「癒良…八雲癒良のいる病室はどこですかっ!」

「あれ、虹くん……癒良ちゃんですね?」

「はいっ…!」

看護師さんは俺の心とは真反対に穏やかだった。

「えっと、癒良ちゃんは102号室ですよ。」

…あれ、前の部屋と変わってない…

俺は急いで、でも走らずに癒良のいる102号室に向かった。


ーーガラガラッー!!

「癒良!!」

俺が焦りながら、声を出すと癒良のいるベッドの周りにいた癒良の母親と医者

が振り向いた。

「…あら、虹くん…」

癒良の母親が、声を漏らした。

「おば、さん…癒良、は…」

少し震えながら、癒良の母親に目線を向けた。

「虹くん。こっちにおいで…」

俺が震えながら癒良のベッドへ向かった。

もし君が…だと知っても(完結済)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚