テラーノベル
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🩵「來亜…」
魂の抜け殻となった死体をぼんやり見つめて思った。
これで明日の王女の結婚式は中止だ、と。
悲しみより罪悪感よりも安心が勝ってしまった。
王女の婚約の話を聞いた時、嫉妬で狂いそうだった。
手に触れた時、髪を撫でた時、腰に手を回した時。
何度近くで目にして、何回も來亜の嫌な顔を見る度に、何度剣を振いそうになったか分からない。
自分が得ることのできない座を知らない男に簡単に奪われてしまったことが癪だった。
だから、誰のものにもならずに居なくなってくれて良かった。
それに來亜は私が好きなままで終われた。良いハッピーエンドだ。
なのに今度は喪失感に溺れている。
來亜という色が無くなった世界でどう生きればいいのだろうか。
答えは一つだけ。
🩵「来世は幸せになれますように。」
色の違う赤色が悲鳴と同時に混ざった。
ーーーーー
扉を開けた瞬間、濃密な花の香りがふわっと押し寄せた。
甘い蜜のような香りに瑞々しい茎と濡れた土の匂いが混ざっている。
けれど、いつだって花よりもあの子の方が魅力的だった。
🤍「いらっしゃい、柚葉。」
🤍「あれ…顔色が悪い。寝不足?」
🩵「変な夢、見ちゃって。」
🤍「ふーん、どんな夢?」
🩵「私は王女に仕えてた騎士だったんだけど、」
🩵「王女様が凄く苦しんでて、殺してほしいって。…だから、私は…」
🤍「王女様を刺し殺した後、自分の首もはねて後追い自殺。」
🤍「そうでしょ、柚葉?」
また、目の前で花瓶が割れた。
end.
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桜城
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コメント
1件
うわあ…第2話、ヤバすぎて震えた😭💕 「来世は幸せになれますように」って赤色が混ざる描写、美しすぎて泣ける…。 騎士・來亜の嫉妬と罪悪感と喪失感、全部詰まってて胃がキリキリしたよ。 現代パートの花の香りと対比もエモすぎるし、柚葉がすでに來亜のこと知ってる?みたいなラストの花瓶割れ、もーー心臓ギュッてなった🩵 続きが気になりすぎて今夜眠れないんだけど!?🌸