私と沙也加さんは受付の片づけをしながら、世間話に花が咲いた
彼女はとっても気さくで、人見知りな私もすぐに打ち解けられた
「ユズは本当に格闘技のことになると見境がなくなるから・・・私もケンも少し困ってたのよほら・・・生死を共わないような無茶な減量をしたり、話を聞いたら、あの子6日間も飲まず食わずだったんですって・・・・ 」
私も言った
「ハイ・・・・彼から聞きました・・・でも今後はそんな無茶なことはしないと私とも約束してくれましたし、今・・・あの・・・私・・・私差し出がましいようですが、スポーツ栄養士の資格を取ろうかと・・勉強中なんです、彼のお食事の管理がいずれは出来たらいいなって・・・」
ちょっと言うのは恥ずかしかったが、しかしもうすでにスポーツ栄養士の資格習得プログラムに申し込んでいた
生まれて初めて興味のもてる分野が出来た、パンフレットを見てるとどれも興味深い内容ばかりで
彼の強靭な肉体を作るには、どの食材を使ってどの調理法で、どの食べ方をさせればいいかとか・・・
もう考えただけでワクワクした、自分の得意な料理で、彼の役に立てるのは嬉しかった
それに柚彦君は私の作る料理は、どれも本当に美味しそうに食べてくれるのだ
栄養士の資格を取っていれば今後の仕事にも色々と役に立てる
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