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苦しい、もう足が攣りそうだ、行けるか、行くしかない、行けっ
「負けちまったなー」と村野が呟く。
いや、お前が最後のボールを…言おうとして飲み込む。ちがう、今日負けたのは誰のせいでもない。俺のセンタリングだって少し右にズレてしまった。村野は幼稚園からずっと一緒にサッカーをやっている仲間だ。俺のセンタリングと村野のあわせそこなったヘディングで俺たちの中学サッカーは幕を下ろした。
春、俺と村野は別々の高校に進学した。あいつはフォワードとしては優れているものの勉強はからっきしだ。俺は村野のワンランク上の高校に入学した。
「高校でもサッカーやるだろ?」村野が聞く。
「いや、どうしようかなwぶっちゃけ飽きたっていうか?」
「え、まじでいってんの?いや、だってかれこれ10年だぜ?もったいねーよ」
「んー、まぁ考えるわ、そんなことよりかわいいこいた?」話を変えたかった。
「いないわ、ハズレクラスだった。お前はどうだったんだよ」
「いなかったわー、1年間つまらねーーw」
嘘である。いたのだ、可愛い子が!サッカー飽きた?嘘である。その可愛い子がバドミントン部のマネージャーをやるというので心が半分以上バドミントン部に行ってしまったのだ。
「いたのか、」
「いや、いないよ、聞いてたか?人の話」
「だってお前、頭触ってるじゃん」
「え?、まって、それが、なんで?」
「いや、お前昔から、その癖あるしw、えうっそ、気づいてなかったのお前ww」
「まっじか…そんな癖が、、いたよ、いましたよ!」
「お、潔い、で、どうなんだよw」といって村野がニヤニヤしだす。
「どうって?」
「そりゃ胸に決まっておろう!大きいのか?」
あぁ、こいつは昔からそうだった、
「いや、大きくは…ない…けど」それを差し引いても余るくらいの可愛さなのだ。
「ふーん、じゃあいいやー」
「お前に選ぶ権利ねーからーーーー!w」
バドミントン部に入った。理由は6割が彼女目当て、4割が初心者でも始めやすいということだ。
「同じクラスの小島です。RINE交換してもらってもいいかな?」……は?話しかけられた、しかもライン交換?え、、
「、、、う、うん!ごめん、今QRコードだすね、」やばっ、俺今日、死ぬ?うそ、最高
「ありがとう!バドミントン部でもクラスでもよろしくね!」
幸せだ〜、可愛いし、いいにおいするし、可愛いし、性格いいし、可愛いしーーー!
「こちらこそよろしく!」
その後部員たちとも交換した(はず)…
何にせよ小島さんとの交換だけでもういっぱいいっぱいで
夜、ティロン♪俺は音を置き去りにした。
ラインキターーー
「明日って部活あるよね?」と小島さん
「あるよ!」
「ありがとう!」
やばい、会話が終わってしまう……
「あ、あの、小島さんって好きな人いるの?」
「えw突然だね、」「なんで?」
「えっと、なんとなく…」
「なんだー、私のこと好きなのかと思ったーーw」
ばれ、てる、だと!?
肯定するべきか、いや、でも振られたらもうおわりだし…否定するべきか
「う、うん、じつはn
「なーんてね、好きな人はいないよ」
っぶねーーー!あと2秒遅かったら送ってたわ、怖いことするな、
「いないんだ、そっか、やっぱなんでもない」
あ、へんなこといってる、テンパっちゃった
「他に質問ある?なんでも答えるよ?w」
え、いいんですか、じゃあスリーサイズを、なんて言い出せるわけもなく
「じゃあ好きな食べ物は」
「白子」なんかえろっ
「好きなタイプは?」これはどうだろう、
「裕太くんみたいな人♥」きちゃーーーー、あ、裕太くんは僕です、僕です、僕です!
「え、じゃあ付き合ってみr
「なんちゃって♥」
やられた、なんやねん
「なんじゃい!」
あ、小島さんってこういうタイプの…
小島さんについて知ることのできた時間だった
続く