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「全てに印章を捺してくれ」
「あ、はい……」
渡された印章を丁重に受け取り、マホガニーの応接机に置かれた大量の封筒を見つめる。
前世で使っていた印鑑とまるで違うので、きちんと捺印できるか不安になったが、やり方はセシリアの身体が覚えていてくれた。
視線をちらりと前に向ける。
少し離れた執務机では、見目麗しいギルベルトが羽ペンで文書をしたためていた。
その姿をセシリアはじっと見つめるが、見惚れているわけではない。
(さっきちょっと笑ったよね……?)
信じられないものを見た気分だった。
いつも表情筋が死んでるんじゃないかと思うほどに無表情なギルベルトが、目を細めて口角をふっと持ち上げたのだ。
セシリアの肩を抱きながら。
(あの顔はちょっとかっこよかったかも……)
思い出して、頬がじんわりと熱くなる。
すると、対************************
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