MSBYブラックジャッカル・宮侑──パートナー、そしてこれから生まれてくる子どもについて語る。
チームの中心であり続ける宮侑(25)。
その圧倒的なセッター能力だけでなく、
独特のマイペースさとサービス精神でファンを掴み続ける彼が、
パートナーや子どもについて初めて“しっかり言葉を選んで”語ってくれた。
侑は取材中、いつものようにニヤッとしつつも、
話題がパートナーに及ぶとわずかに照れた仕草を見せる。
——宮選手にとって、パートナーはどんな存在ですか?
侑「……なんや急に真面目やな。
まぁ、そうやなぁ……俺のペース乱さん唯一の人やわ」
侑は少し肩をすくめながら続ける。
「俺、わがままやしマイペースやし、
言いたいことすぐ言うタイプやけど……
あの人の前やとなんか落ち着くねん」
——それは信頼ですか?
侑「信頼もあるし……“安心”かもしれへんな。
あの人が笑ってくれてたら、なんか全部うまくいく気がすんねん。
俺、単純やから」
そう言って、素直に照れ笑いした。
——支えられていると感じる瞬間は?
侑「めっちゃある。
試合でバチバチに集中して帰ってきても、
なんも言わんでも“おかえり”って言ってくれるだけで落ち着く」
——パートナーは宮選手の挑戦をずっと見てきた方ですよね。
侑「せやな。あの人はずっと俺の“変化”を見てくれてる。
俺がへらへらしとる時も、真剣な時も、
そのまんま受け止めてくれるからな」
少し考えるような間の後、侑はぽつりと付け足した。
「……俺がトス上げて、あの人が背中押してくれる。
それで十分すぎるくらいや」
話題は自然と、生まれてくる子どものことへ。
——男の子だと発表されましたね。
侑「せや。元気やで、めちゃくちゃ」
——宮選手は “バレーをやらせる” と話していましたが?
侑「やらす。絶対(笑)」
即答。そして本気の表情。
「もちろん無理にはせんけどな?
でもボール渡したら自然に遊び出すと思うんよ。
俺の子やし、動くの好きに決まってる」
——もしバレーに興味を持たなかったら?
侑「……その可能性は考えんでええと思うわ」
強気な笑みを浮かべて続ける。
「俺が体育館連れてってトス上げてたら、
そらやりたなるやろ。
俺でもそうやったんやし」
——“親バカ”になる自信は?
侑「ある。
めちゃくちゃある。
むしろもうなってる」
苦笑しながらも、どこか誇らしげな表情だった。
—将来、どんな父親になりたいですか?
侑「そうやなぁ……
この子がどんな子でも、俺が味方したる。
それだけは決めてる」
声は驚くほど穏やかだった。
「勝っても負けても、転んでも泣いても、
まず一番最初に“大丈夫や”って言うのは俺でいたいな」
——素敵ですね。
侑「まぁ、そう言いながら俺が泣きそうになりそうやけど(笑)」
最後はいつもの侑らしい笑顔で締めくくられた。
宮侑、父になる。
コート上で誰よりもスパイカーを輝かせてきた男が、
今度は“家族”というチームのセッターになる。
その未来はきっと、
彼がトスを上げる瞬間のように明るい。
コメント
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侑が父親とか最高すぎるだろぉぉぉ