コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
中に入ってみたはいいものの、
室内に人は居なかった。
それどころか少し薄暗くて怖い。
私は壁をつたって部屋の奥に進もうと思ったが
カチッという音と共に部屋の電気がついた。
やばっ!と思いながらも部屋の中を見てみると
目を疑うものが沢山あった。
No.001と書いてあるものを見ると
現実世界では居ないような
幻想的なクラゲが居た。
かさの色は変わり続け、
それでも星々が散らばっているように
見えるのは変わらない。
そんなクラゲがの名前は星屑クラゲと
書いてある。
その隣を見るとNo.002と書いてあり、
名は暗闇クジラ。
だが、それは姿が見えなかった。
ふと、名前の下に書いてある文字を見ると
〔姿は分からず、凶暴化すると厄介〕
と書いてあった。
楽しい水族館の雰囲気とは違い、
ここは研究室のようだ。
その時、ガチャという音と共に
誰かが部屋に入ってきた。
私は慌てて物陰に隠れ、息を潜める。
この部屋に入ってきた人は先程会った
偉そうな人だった。
しかし、驚いたとこはそこではなく、
その人は顔に火傷を負った女性の人を
引きずっていた。
しかし、その女性の腰から下は魚のような尾が
付いており、まるで人魚のようだった。
耳をすましながら会話を聞いてみると
「やはりこれも失敗だったな」
「そうですね。あの部屋に入れますか?」
「そうしよう」
そんな会話が耳に入る。
“ あの部屋 ”とは何だろう。
そんなことを思いながら見ていると
その人たちは奥の部屋に入っていった。
人魚って本当に存在するのだろうか。
それともあれは人間に魚の尾を付けた
研究品…?私の手は小刻みに震えていた。
そりゃあそうだろう。
もし、私も見つかってしまったら
研究品として使われてしまうかも
しれないだろうから。