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生贄の花嫁~Lost girl~

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生贄の花嫁~Lost girl~

116 - 第15話 不器用な愛情

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2025年03月23日

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「聖、大丈夫ですか…?」

「あ、ああ…。」

 

「ああ、もうイライラする。」

 

花月ちゃんがいなくなったことを確認しウィッグをとる。

 

最初はかわいいって思ってたけど、熱いし重いし疲れる。花月ちゃんのためだからって思ってるけど…

 


「なんで全然進展ないの。僕がこの格好をするようになってから1週間は経つよね?それなのに毎日花だけ送って、廊下で鉢合わせないように時間ずらして避けてるのかと思えば、ご飯の時にはずっと見つめてて本当何なの?謝るなら謝って早く仲直りしてよ。」


「また同じことが起きないか怖いんだ……。これ以上花月に嫌われたくない。今のままでなら恋人は無理でも、友達では…いてくれるかもしれないから……。」

 


「あのねえ、花月ちゃんは聖さんのこと嫌ってない。毎日毎日あんたからもらったってわかってる花を大切に活けてる。本当に嫌いならとっくに捨ててるよ。悠夜さんと泰揮さんは2人の力で解決してほしいみたいだけど、こんな鈍感でのろまだともう限界。だから僕が聖さんと花月ちゃんを会わせる。」

 

「そんなことしたら…。」


「少しは男見せてよ。花月ちゃんのこと大好きなんでしょ?こんなことで諦めていいの?男を見せるなら今でしょ。」

 「……。」

 


「じゃなきゃ、僕がこんなことしてたのバカみたいじゃん。花月ちゃんのことを好きな奴のために、自分は男としてのアピールができない格好をしてさ……。本当に好きなら言えるだろ。謝罪の言葉も……愛の言葉も。」

 


「………こんな子供に気づかされるだなんてな…。」


「あとでタイミング作ってあげるから正直にちゃんと言ってよ、花月ちゃんに。」

「わかった。俺…やってみる。」

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