コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ルイちゃんが少し用があるとのことで、ベッドの上で横になって呆けている。そろそろ聖さんとの関係もどうにかしないとだよね…。
コンコン
「入るよー!」
ドアが開くとそこにはルイちゃんだけでなく、大きな花束を抱えた聖さんが立っていた。
「私はお茶を淹れてくるから2人で待っててね。」
ルイちゃんがいなくなり互いに気まずい顔をする。
「花月……俺…あの日のこと…すごく後悔してる。大切な…大好きな花月に怖い思いさせて……本当にごめん。しつこい花束も毎日飾ってくれてありがとな。もう…前みたいに仲良くはできないかもしれないけど、花月とまた話したい。俺の気持ち…受け取ってくれるか…?」
「私…あの日聖さんが怖いって思って……聖さんに嫌な思いをさせてしまった自分が嫌だった。でも……自分を守ることしか考えられなくて、たくさん迷惑かけた。私だって、できることなら…また元に戻りたい。お茶会したりお話ししたい。」
「そうだな……この花束渡したら部屋戻るから……俺のこと…怖いだろ…?」
「……。」
花束を受け取ろうとしたとき体を抱き寄せられた。私を抱きしめ耳元で「ごめん」と囁く聖さん。
聖さんの心臓の音…早い。
「俺…お前のこと本気で好きだ。言い訳にしかならないかもしれないけど、あの日花月がいつも以上にきれいで理性が切れたんだ。俺がやったことは許せなくてもいい……いや許してくれなくていい。ただ…この最後の花束だけ受けとってほしい。これでもうお前とはかからないようにするから。」
「無理だよ……。こんなに愛のつまった花束もらったら、ますます聖さんと話したくなる。この花束…たくさんの愛がつまっている。聖さん…あんな態度取ってごめんなさい。嫌な思いさせてしまってごめんなさい。」
「お前は謝らなくていい。」
「これから私たち元に戻れるかな…?」
「わからない。でも……好みも趣味も同じだから…少しずつ戻れると思う。」