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生贄の花嫁~Lost girl~

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生贄の花嫁~Lost girl~

117 - 第15話 不器用な愛情

2025年03月23日

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ルイちゃんが少し用があるとのことで、ベッドの上で横になって呆けている。そろそろ聖さんとの関係もどうにかしないとだよね…。

 

コンコン

 


「入るよー!」

 

ドアが開くとそこにはルイちゃんだけでなく、大きな花束を抱えた聖さんが立っていた。

 

「私はお茶を淹れてくるから2人で待っててね。」

 

 

ルイちゃんがいなくなり互いに気まずい顔をする。

 


「花月……俺…あの日のこと…すごく後悔してる。大切な…大好きな花月に怖い思いさせて……本当にごめん。しつこい花束も毎日飾ってくれてありがとな。もう…前みたいに仲良くはできないかもしれないけど、花月とまた話したい。俺の気持ち…受け取ってくれるか…?」


「私…あの日聖さんが怖いって思って……聖さんに嫌な思いをさせてしまった自分が嫌だった。でも……自分を守ることしか考えられなくて、たくさん迷惑かけた。私だって、できることなら…また元に戻りたい。お茶会したりお話ししたい。」


「そうだな……この花束渡したら部屋戻るから……俺のこと…怖いだろ…?」

「……。」

 

 


花束を受け取ろうとしたとき体を抱き寄せられた。私を抱きしめ耳元で「ごめん」と囁く聖さん。

聖さんの心臓の音…早い。

 



「俺…お前のこと本気で好きだ。言い訳にしかならないかもしれないけど、あの日花月がいつも以上にきれいで理性が切れたんだ。俺がやったことは許せなくてもいい……いや許してくれなくていい。ただ…この最後の花束だけ受けとってほしい。これでもうお前とはかからないようにするから。」

 

「無理だよ……。こんなに愛のつまった花束もらったら、ますます聖さんと話したくなる。この花束…たくさんの愛がつまっている。聖さん…あんな態度取ってごめんなさい。嫌な思いさせてしまってごめんなさい。」

「お前は謝らなくていい。」

 


「これから私たち元に戻れるかな…?」

「わからない。でも……好みも趣味も同じだから…少しずつ戻れると思う。」

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