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仕事終わり、久々にメンバーで軽く飲んで帰ってきた二人。玄関で靴を脱ぎながら、勇斗はほんのり赤い頬の仁人に気づく。
「……お前、思ったより飲んだ?」
「ん〜?のんでねーし!」
ふらふらと家に上がる仁人。わざとかと思うほど腕に体重かけてくる。めっちゃくる。普段だったらありえない距離。
やばいこいつ、思ったより酔ってるぞ。めんどくさそう。
リビングまで連れていく途中も、
「はーやとーー、あったかいねはやとはー」
「はいはい、歩ける? こっちね」
いっつもツンデレされるからやってる時だけでも…って思ってクールに装うけど心臓は爆速。
腕にぎゅってされるたび寿命が減ってく感覚がする。
ソファに座らせると、仁人がとろ〜んとした目でじっと見てくる。
「…はやとってさー、まじでかおかっこいい」
勇斗の手が止まる。
え?顔かよ!もっとあるだろ、性格とかさ。
「お前さー、酔い過ぎな?」
「ちがうよぉ〜ほんとに思ってるからー!!」
「…ねぇ、しってた? はやとってね……ちょーあったかいんだよ、自分で気づいてるのかなーって思って」
言いながら勇斗の服を指でつまんだり、胸に額を預けてくる。
普段ツンデレすぎて絶対しない動きばっかり。
かわいすぎるかわいすぎるかわいすぎる、これで可愛い自覚がないはずがないだろうが。ずるいやつだ
「はやとー?すきだよって!いってるでしょー!なんで返すの?はい!」
勇斗が可愛くて仁人のことを見ていると、ずっと仁人が好きって言っていたみたいだ。
「はいはい、言ってくれてありがとね。」
あーー可愛い、おれもすき。だけど好きって言ったら負ける気がして言いたくないんだごめんよ仁人……。絶対負けない……!!!
でも耳元で「すき」なんて言われたら冷静保てる方が無理。
「ねぇ、もっとぎゅーしてって」
「……おま、ほんと今日どうしたの……酔いすぎだって」
抱きしめた瞬間、仁人が嬉しそうに胸に顔をすり寄せる。
「はやといいにおい……香水はー、何を使ってるんですかー?」
「お前から貰ったいつものやつだって、てか本当やばい、近すぎ、死んじゃう」
勇斗の声がいつもより低く震えてる。
「えー、しんじゃだめだよ!」
甘え声、溶ける距離、腕ぎゅー。
全部反則。
「……仁人、それ酔ってるせいだよ」
「酔ってなくてもおなじこと言うし」
負けた、流石に負けた。かわいすぎ
仁人のまっすぐな言葉が嬉しすぎて、勇斗の方が真っ赤になる。
「……もう無理。かわいすぎ」
「急になんなんだよ」
「なんでもない。おいちゃんもっとこっちおいで」