コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
・紫桃
・nmmn
・赤病み
・桃闇
・2790文字
桃「ふーん…」
朝起きると、Xのサブ垢が乗っ取られていた
ぼろぼろにメンバーの悪口が書かれたポスト。中でもなつの悪口は特に酷かった
今すぐ消してやりたいけど、もうこちら側ではアカウントが動かせないので、とりあえずスタッフさんに連絡して、対処してもらう
桃「『相談したいことがあるから、集まって欲しい』っと」
無いとは思うが、スタッフさんとメンバーしかアカウントを動かせないのは事実
俺の二段階ロックを他人がくぐるのはかなり困難なはず
桃「うーん…いや、でもなぁ…」
どう考えてもメンバーではないし、そんなに簡単にスタッフさんを増やしたりもしていない
となると、アンチの乗っ取りしかない
いずれにせよ、これはかなり厄介な問題なのでちゃんと話しておかねば
ピロンっ
桃「みんな集まったかなー…?」
紫「おう」
水「話したいことって、あれのこと…?」
相当ざわついたので、みんな気づいている様子
桃「一応スタッフさんに対応してもらってはいるけど_」
赤「あ、ごめん、えと何の話…、?」
黄「あ、そっか…なっちゃんX見てないのか」
赤「今、確認するね」
気まずい沈黙が流れる
よりによって、なつだけが気づいてなかったらしい
赤「えー…っと……」
赤「何、これ…(震)」
緑「えっと、らんらんのアカウントが乗っ取られちゃったみたいで…」
赤「でも、らん二段階ロックにしてたんでしょ?」
焦るように喋りだすなつ
寝起きで頭がしっかりと回っていないのだろう
桃「そう、そのことで話が_」
赤「乗っ取れなくない?だって、いつもはもっとセキュリティ固いのにさぁっなんで?(震)」
赤「俺、お前たちに必要ないの…?」
紫「なつ、落ち着け」
緑「そうだよ、暇ちゃんは俺達にとって大事なメンバーなんだから」
赤「でも、らんはこう思ってるんでしょ?」
赤「もう…いいよ」
ピロンっ
桃「なつ!」
紫「なつっ! 」
水「あ…どうする…?」
その後、俺はあれが乗っ取りによって書かれたということ、二段階ロックが本当に機能していた上で乗っ取られたのかということなどを残ったメンバーに話した
正直、地獄みたいな空気だった
あとでみんなで直接なつの家に行って、もう一度話すことになっているが、俺は足が重くて、約束した時間まで少し寝ることにした
桃「出ないねー…」
緑「俺、合鍵持ってるよ」
何度インターホンを押しても出てきてくれないので、すちが持っていた合鍵で半ば無理やりなつの家に入る
赤「らん…何しに来たの(睨)」
桃「なっちゃん、あれは俺の意思で書いたわけじゃなくて」
赤「だったら野良のアンチがお前のアカウントを乗っ取れたっていうの?!」
黄「なっちゃん落ち着いてっ」
どうすれば、俺じゃないと信じてくれるのか
なっちゃんは精神不安定状態に入ってしまっている
俺が…悪いのか、?
桃「俺は、なっちゃんの努力できて活動に真っ直ぐなところ尊敬して_」
赤「うっさいっ!お前なんかに、俺の努力なんかわかるわけっっ(睨)」
…そっか
赤「俺の何がだめなんだよ…教えてくれよ…(泣)」
水「なつくん…(撫)」
黄「大丈夫やよ」
緑「っ…(きょろきょろ(らん見)」
みんな、少し俺のことを警戒しているのがすぐわかる
…ああ
俺、みんなに信頼されてなかったんだ
俺だけだったんだなってよくわかった
本当に信頼していたから、少し残念
でも、よくわかった
所詮俺らの友情はこの程度だということ
今回も駄目だったんだ
紫「らん、帰ろう」
桃「…そうだね」
ちらっとスマホの時間を確認すると、終電はとっくに逃していた
桃「…ごめんね」
黄「あっ」
一言残して、俺といるまはなつの家を去った
桃「いるまは、どう思ってるの?」
紫「乗っ取ったやつが悪い」
桃「それはそう」
紫「らん、終電は_」
桃「泊めてください」
紫「wおけー」
いるまの言う通りだ
乗っ取ったやつが悪い
だから、メンバーは悪くない
でも、俺が言いたいのはそうゆうことでもないのだ
俺たちの信頼度と距離感の保ち方の話
ここで俺が病み散らかしてもいるまたちに迷惑かけるだけ。
桃「…うわ」
DMを見ると、明らかに乗っ取った本人であろう人から煽りメッセが来ていた
こいつじゃん、犯人
馬鹿だよなぁ、ほんと
言わなきゃバレないのに
紫「何そのDM…え、こいつ馬鹿すぎん?」
桃「とりまスクショとっとくから、後でなつにも見せよ」
紫「なんとか和解できそうだな」
桃「そうだね」
でも、今回の事件は俺にとってこれ以上に被害と収穫があった
今の時点でこれでは、もう間に合わない
いるましかいないのだ
桃「いるま、ありがとね」
紫「え、そんなに泊めてほしかったん?」
桃「w、そうじゃないよ~w」
紫「ま、お互いさまだろ」
桃「…そうだね」
人間なんて、所詮そういうもの
日本人の悪い癖ともいう
悲劇のヒロインがいれば、それを立てる苦しい役が必要ということ
みんなの得の分を背負う役があって初めて世界が成立する
たまたま、それが俺だった
それだけの話
だから、俺はこれからも変わらない
紫「…無理すんなよ」
桃「してないよ〜w」
そう、永遠に背負い続けなければいけないのだ
桃「あーあ…」
紫「なんかお前、早死しそうで怖いんだけど」
桃「不吉なこと言うなよw」
紫「だってすでにじじぃじゃん」
桃「うるせー俺はまだじじぃじゃない」
紫「まだww」
諦めてしまった人間を説得するのは不可能だ
だから、これくらいがちょうどいい
これくらいが生きやすいと感じる
きっと、この後も今日が終われば元通りになる
表も本気だし、裏も本音だ
…俺、二重人格なのか?
紫「着いたぞー」
桃「はーい」
いつまで生きるか、よく考えておこう
果たして、俺に2回目はあるのか
あったらいいけど、なかったらちょっと残念
やりたいこと全部はできなさそうで
紫「俺らはずっと仲間だからな??」
桃「急にどうした」
紫「お前一人で活動してるわけじゃないんだから、共有しろよってこと」
桃「あぁ…了解です」
紫「ほんとにわかってんの?」
桃「w」
鋭いよな、無駄に
俺がわかってなくても言ってくれるのはありがたいけどね
まだ、死ねない
そう簡単に死にたくなんかない
そう、善人のように生きる
その方が、死ぬときが楽だから
そう、全て俺のために生きる
俺の愛と、願いと、心と、計画
正直、希望というのはほとんど無いに等しい
もう、駄目だったから
だから
いざというときの為に、常に備えておく
いつ死んでもいいように___。