それから、パパと祐じいじのおかげで、僕も顔が似てるからって、ちょっとだけ人気があるんだよ。
すごく可愛いせりなちゃんから、「大好き」って、ほっぺにチューされて「誠君、カッコいい」って言われた。
ママに話したら「誠はママの恋人なのに」って、ほっぺを膨らませてたけど。
でも「良かったね。女の子は大切にしなきゃダメだよ。パパみたいにね」って言ってくれた。
パパは、ママにすごく優しいもんね。
運動会が終わってから、みんなで写真を撮ったよ。
家族で撮ったあと、なぜか、パパと祐じいじの周りにママさん達や女の先生達がわんさか集まってきた。
「写真撮って下さい」って、たくさんの女の人に囲まれて、2人はちょっと照れてる。
ママと雫ばあばは、それを見て笑ってて。
僕の大好きな家族は……
こんな風に、どんな時も笑顔なんだ。
だから、いつだって心の中がポカポカしてる。
頭が良くて、いつも勉強を教えてくれて、時間があれば遊んでくれる祐じいじ。
綺麗で、僕のために美味しいパンを焼いてくれる雫ばあば。
社長さんとしてお仕事頑張ってて、とってもカッコいいパパ。
明るくて、時々叱られるけど、その後抱きしめてくれる優しいママ。
みんながいて、すごく楽しい!
パパと祐じいじが大事にしてきた会社「榊グループ」っていうんだって。
そのグループの百貨店に雫ばあばと行った時、たくさんの人が働いてて、たくさんの人が買い物してた。
いろんな物がたくさんあって、宝箱みたいですごくワクワクした。
雫ばあばは、「お客さんが笑顔になれるこのお店を、パパと祐じいじが必死で守ってきたんだよ」って、話してくれた。
だからね。
僕も大きくなったら、その会社の社長さんになりたいんだ。
2人みたいになる――それが、僕の夢。
パパと祐じいじはすごくカッコいいし、仕事もできる。
でも僕はまだ子どもだから、今は勉強したり、運動したり、いろんなことを頑張りたい。
そして、いつか社長さんになったら、人の役に立てるような立派な人になりたい。
祐じいじ、雫ばあば。
いつも優しくしてくれてありがとう。
そして、パパとママ……
僕のパパとママでいてくれて、本当にありがとう。
みんな大好きだよ。
まだまだ小さな僕だけど……
これからも、よろしくね。
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