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るな
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#俺達は血液だ
有 栖
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紫雲/シウン フォロバ
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293
出水視点
帰り道。
ナマエは、さっきの尾行事件(?)を根に持つこともなく、にこにこと歩いていた。
その笑顔を横目で見て、ほっと胸をなで下ろす。
(……なんだかんだ、機嫌は悪くないっぽいな)
そして信号待ちのタイミングで、ぽつりと。
『ねぇ、出水先輩』
「ん?」
『……先輩って、私のこと好きなんですか?』
「――ッ!」
思わずむせそうになった。
こっちは何も覚悟してなかったのに、不意打ちすぎるだろ。
「な、何だよその質問」
『ふふ、顔赤い。やっぱ好きなんだ〜?』
にやにやと楽しそうにこちらを覗き込んでくるナマエ。
目を逸らして誤魔化すこともできず、苦し紛れに口を開いた。
「……お前なぁ、そういうの軽々しく聞くなよ」
『えー、じゃあ何?ほんとは好きなの?』
「…………」
『え、もしかしてほんとに照れてる?先輩?』
「お前な……!」
耐えきれず頭を軽くこつんと小突く。
『……まあ私も、好きですよ?……先輩として!』
「……それ、いちばんタチ悪いやつな」
顔を背けながらそう言うと、ナマエはけらけらと笑っていた。
(からかってるだけだとしても……
あんな風に“好き”って言われるの、ズルいよな)
それでも、不思議と腹は立たなかった。
むしろちょっと、救われたような気さえしてしまう。
――でもそのとき、彼はまだ気づいていなかった。
⸻
ナマエ視点
からかったのは、ほんの気まぐれだった。
本当は、そういう軽口で誤魔化さないと、怖かっただけ。
だってもし本当の気持ちを言って、ちゃんと伝えて――
それで笑われたり、困られたりしたら、たぶん私は……
(……やっぱりダメだ)
歩きながら、ポケットの中で手をぎゅっと握る。
(また……言えなかった)
出水先輩に向けた笑顔の裏で、胸の奥にぽたりと、
小さな悔しさと後悔が落ちていった。
つづく
ーー
こうして加筆修正してまとめていると夢主ちゃんがしぬまであと〇〇話か…と感じてしまう
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