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大都市・クリスタント帝国の中に、一際目立つとても大きな屋敷がそびえ立っていた。一見見ると高貴なものが住まわれている、ごく普通の屋敷。噂では、双子の美人姉妹と父母が住んでいるらしいが、父親以外誰も見たことがないという。そんなことからその屋敷は『黄昏館』と呼ばれている。


屋敷の中に、眩しい朝日の光が差し込む。

(もう、朝….?)

光に敏感な私、ウィンタート・リンスはふと目を覚ました。

「顔を洗おうかしら …..」

部屋を出ると、冬の冷たい風が顔を擦る。

部屋から出て、直ぐ側に顔や体を洗うための小さい水場がある。

「あ…..お父、様……。」

顔を洗っていると何やら気配を感じ、上を見上げるとお父様が不機嫌そうな顔で立っていた。

「そこをどけ」

「は、はい——」

返事をし、下がろうとする前に渡しの体は宙に浮いていた。

(っ———!!)

鈍い衝撃とともに体が打ち付けられ背中に激痛が走る。

私の屋敷の渡り廊下は床が地面よりも硬い素材で作られており、主に私達に体罰を与えるときに使われる場所だ。おまけに今は冬の寒い風が吹き付けているためよりいつもは普通の痛みが2倍の痛みで前進を駆け回る。

「はやくエリスを起こせ!朝食はあと三十分で作れ!….ったく。ま、何にせよお前たちの母親と比べたらつかいやすいがなw」

「っ!」

その言葉に私は頭に血が上る。お母様は……

あんたが殺したくせに———


あれは三年前、私達が九歳の時のことだった。

私達は、お母様と妹のエリスと私の三人ぐらしだった。今思えばあまり贅沢ではない暮らしだったが、私達は大好きな母親と一緒に暮らせるということがたまらなく幸せだった。そんなある日、お母様はこういった。

「リンス、エリス。」

「「なぁーに?」」

「お母さんね、すっごいお金持ちに人と再婚することになったの。」

「サイコン?なぁに。それ?」

「エリスはわからないかな?再婚っていうのは——」

「やだよ!」

「リンス?」

「その人、絶対私達の魔法のこと気持ち悪がるかもしれないじゃん!」

私達が魔法使えることは、私達がまだまだ小さかった頃亡くなってしまった父親と、お母様しか知らない秘密だった。

一度、お母様が信頼していた人に打ち明けたところ……

``気持ち悪い,,

そう言われたそうだ。仮に、もし本当に再婚するとしたらその父親にはいずれバレてしまうから打ち明けることが必要なはずだ。私はそれが嫌だった。

「大丈夫。もう言ってあるの。そしたら、「別に、君の子ならどんな子でもいいよ」って、、、、」

「えっ…….」

もう言ってあるということにも驚いたけれど、その父親になるといいている人の反応が想像と違っていていたので私は驚いた。

私はその一言で、騙されてしまったのだ。「この人なら、大丈夫なんだ」と……。


その父親が住んでいると言っていたその場所はあの大都市・クリスタント帝国のどまんなかにある、とても大きな屋敷だった。

「はじめまして。エリスちゃんと、リンスちゃん?」

その屋敷の中からは、とても穏やかな顔をした男の人がいた。

「はじめまして。リンスです。」

「エリスです。これからお世話になります。」

「いえいえ。さ、中にはいって?」

そう言われ、屋敷の中に入ったが私達が見たことのないシャンデリアや、芸術品が大量に並べられていた。

(うわぁぁ!すごい!)

当時、まだ少し幼かった私は初めて見るものに興奮しきっていた。

「部屋はたくさんあるから、好きなとこを選んでね。」

そう言われた私達は屋敷中を周り、エリスはリビングに近い部屋、私はエリスの隣の部屋にした。


その次の日からだった。

「おはようございます。お父様。」

「どけ。」

笑顔で挨拶をしたのであの優しそうな顔で返してくれるだろうと思っていた。

だが、返されたのは険しい顔で睨みつけてきたお父様だった。

「そうだ、エリスとリンス。魔法が使えるのだろう?ここで使ってみろ。」

不気味な笑みと来たことのないほどの低い声でお父様は言った。

「で、でも…..体力を消費するから、必要なとき以外は使わないでってお母様が———」

「俺は父親だ!!命令したこともろくにできないのか!?」

命令。

その言葉に頭を打ち付けられたような痛みが走った。

「っ、、、、わかり、ました。」

私は懐から小さい杖を取り出し水魔法の陣を出す。

「アクア・スフィア———!!」

目の間の魔法陣から噴水のようにキラキラとした水が舞い上がる。

「おぉ、、、これは———!」

私の使う水魔法は、主に五種類ある。今使ったアクア・スフィアは物体に触れると水がアクアマリンの宝石に変わるという、五種類の魔法の中で最も体力を消費する魔法だ。

「っぐ…..ハァハァ」

想像した通り、私は疲れ果ててしまった。

「…….こいつらがいればきっと———!」

「…..え……?」

そう目を輝かせながら父親はナイフを取り出した。

「っ!?お父様!そんな危ないもの———!」

お父様はまるで私の声など聞こえてないようにお母様をめがけて走っている。

「お母様ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

お父様のナイフは母親のみぞおちに刺さり、悲しそうな顔で私達を見て倒れ込んだ。

「お母様!おかあ———」

すぐに駆け寄ったが、すでに母親は息が絶えており、その生気を失った顔が、、今でも忘れられない。


あれからお父様は私達がお母様のことを外に言い出さないため、私達を部屋に監禁し雑用を押し付けた。わたしたちにとっては不運なことだが父親にとっては幸運なことに、私達には攻撃性のある魔法がなかったため家から出るにも、入口には電気柵があり、今でも私達を閉じ込めたままでいる…….

                                                       続く

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作者のRuru🎀🩷です♡  訂正を申し上げます。ところどころ打ち間違いがありました😅「私」が「渡し」に、「聞いたことのない」が「来たことのない」になっていました💦すいません

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