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日陰「……」
生きてる実感がない。陽にも全部話そう。死に戻りしてる事も、好きな事も、男って言う事も。大事な時に逃げてばっかりだったけど、もう逃げない。救ってみせる。
日陰「行ってきます。」
日陰「おはようございます」
新しいクラスに、新しい名札。新しい先生に、新しいクラスメイト。
もうすぐ帰る時間になった。大丈夫、陽と関わらなければ救われる。苦しいけど、これが1番良いんだ。
下駄箱に着くと、節目なのか新品の靴が半分を占めていた。自分もその中の一人。新品だから汚さない様にしてるけど、いつの間にか汚れてどうても良くなる。
次の日
学校の近くにあるコンビニでおにぎりを買う。
昼休み以内なら学区外に出ても良いらしい…
次の日
何故か陽がコンビニにいる。お弁当でも忘れたのか?まぁそのくらいある。知らないフリしておこう。
次の日
今日は朝、余裕があったからお弁当を作ってきた。色とりどりと言えるわけじゃないが、残り物を詰めてきたし、まぁそうだろう。生野菜がない…のは目を瞑る。
先生「皆さん。もうすぐ夏休みですね。良い夏休みを」
日陰「…」
夏休みと言っても、遊ぶ人などいないし、バイトと課題のみ。
日陰(あ〜〜、充実してな〜〜〜い!!)
バイト終わり
日陰(暗いし早く帰ろう。)
急ぎ足で足を運び家に帰る道中…
カツアゲされた!
「ねぇ、お金ある?」
日陰「やめて下さい!警察呼びますよ!」
「wwいいよ、呼んでみろよ!」
日陰「やめてッ」
「?良く見たら可愛い顔してんじゃん。お金なんて良いや。俺とヤろ?」
日陰「はぁ?!そんなのいいです!お金はあげるからッ!やめてッッ…!」
嗚呼、もう逃げられないと悟り、涙が溢れる。誰も助けてくれない。助けてって言っても誰の耳にも入らない。
怖くて目を瞑ってしまった。………?なんだ体が軽く…
瞑っていた目を開けると陽がいて心配してる様な目で見つめていた。