(かなり迷走中です🥲 お目汚し失礼します🥲🙏🏻)
何度も何度も顔を洗う。
目尻に溜まる何かが溢れぬように。
彼女はまろが好きだった、ただそれだけなのに、胸が張り裂けそうだ。
「本気で…好きだったのかなぁ…。」
なんて言葉を垂れて、その場に蹲った。
一限目が終わる合図がが鳴り響く。
「ん…、」
そのまま寝落ちてしまっていたのだろうか。
教室に戻らねばと立ち上がると、肩から何かが落ちた。
(ブレザー…?)
落ちたブレザーを拾い上げた時、鏡に反射する彼が見えた。
「なーいこ、おはよ。」
「まろ…。」
壁に寄りかかりながら笑みを浮かべる彼。
掛けてくれたのは彼なのだろうか。
彼なのなら、感謝を述べなければいけないのに、物凄く嫌悪感がする。
複数の感情が入り交じって、頭が潰れそうだ。
「ないこ?大丈夫か…?」
そう言って、こちらに手を伸ばしてくる。
が、その手をはたいて吐き捨てる、
「触らないで…。」
「あ!お前どこ行ってたんよ!!」
千鳥足で帰ってきたないこに駆け寄る。
「1時間も帰ってこんで…心配したんやで!」
「ごめん…、体調悪くて…。」
「なら保健室行こか、連れてったる。」
肩に手を回させ、身体を支えながら教室を出た。
ないこをベッドに寝かせ、そこらにあった椅子に腰をかける。
「まろ…か…?」
「うん……。」
実はないこから散々惚気けられていた身からすると、こちらにも来るものがある。
「…俺、本気で好きだった。」
「2年間…ずっと、すきで、っ」
次第に歪んで行く顔をベッドに埋めたないこ。
そんなないこの頭を撫でながら、ひたすらに相槌を打っては、共に愚痴を零した。
気付けば眠りについていたないこ。
毎日散々バブだの赤ちゃんだのいじられていたがコイツも大概何じゃないのか。
「…ないこ、寝たで。」
ドアの外に立っている、急いで駆けてきたであろう息が荒い彼に問いかける。
「泣いてたで…マズかったんやないん。
彼の惚気も聞いていた、聞いていて、止めなかった。
2人とも幸せになれれば良い、なんてバカみたいな平和思想のせいで、友達を泣かせた。
『…入ってええか……、話したい…。』
「ええけど、次泣かせたら殴る。」
そう言って扉を開けると、涙ぐんだ顔でこちらを見つめる彼。
そんな彼の肩に手を置いてから、扉を思いっきり閉めてやる。ついでに鍵も掛けてやった。
(何がしたいんやろか…。)
呆れながらボヤいたこの言葉は、まろやないこ、ましてや自分に向けられた言葉なのか、それはいくら思考を巡らせても答えは出なかった。
コメント
1件
多分初コメ失礼します! めっちゃ好きです、、、頑張ってください‼︎