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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#溺愛
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それは電車に乗ってから二時間が過ぎた頃だった。
右隣に座っていた男性の頭が、私に寄りかかってきたので心臓が跳ねあがる。
少し経っても重さは消えてくれなかった。
寝ているとしたら、しばらく起きてくれない可能性もあるわけで。
それは困る。とっても困る。
「す、すみません!」
スマホを見たまま固まっていると、突然重さがなくなった。それと同時に聞こえた慌てているような声。
隣に座っていたのは、黒髪で細身の若い男性だった。
とっても焦っているのか顔が赤い。うん、そうなっちゃうのも分かる。
「いえ、大丈夫ですよ」
かなり申し訳なさそうにしていたから、それ以上は気にしないことにした。誰だって失敗しちゃう時はあるし。私も気を付けなくちゃ。
再びスマホに視線を戻すも、数分後。
男性の頭がまたしても寄りかかってきた。
えー、嘘でしょ!? そんなに眠いの!?
こういう場合どうするのが正しいんだろう。
起こすべき? 黙って頭を押し戻す?
何が正解なのか分からない。
まぁ、そんなことする勇気もないんだけど。
しばらく悩んだ結果、このままにする事にした。
終点まで数分。あと少しの我慢。でも、その前に起きてくれたらとっても嬉しい。
コメント
1件
うわあ、あるある〜!って思いながら読んじゃいました(笑)電車で隣の人が寝ちゃって寄りかかってくるの、めっちゃ気まずいですよね。起こすのも悪いし、でもこっちは気が散っちゃうし…。主人公の「えー、嘘でしょ!?」っていう心の声が可愛くて、思わずクスッとしました。終点まで数分の我慢、って決めたのにまた寄りかかられる→「終点まで数分。あと少しの我慢。でも、その前に起きてくれたらとっても嬉しい」の着地が絶妙でした。この後どうなるんだろう…続きが気になります!