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「…砂鉄…ッ」
なんだか世界が怖くなって砂鉄の名前を呼ぶ
もう僕には砂鉄しか居ない。
「うん、どうした、立てる?」
砂鉄の肩に腕を回し、体重を預けながら立った。
「……ッ…よしっ!凛子のお参りも済んだことだし、東京帰るか!」
砂鉄が空元気で言葉を発した。
「……病院行こう、チョモ、最近酷いよ、チョモも痛いの嫌でしょ?しかも、チョモはまだ生きたい。それなら、延命治療とか、抗がん剤治療とか」
「延命治療はしない。抗がん剤も。死ぬのは怖い。怖くて仕方ないけど、もう、この姿のままでいいんだ。全部全部、終わったんだから」
きっと砂鉄は僕にまだ生きていて欲しいんだ。
きっとそうだ。
「……ふふッ、でもさぁ、もう1ヶ月切ってんだよなぁ、ははっ、ふぅ、なんかもう、ぜぇーんぶどうでも良くなってきちゃった」
こんなこと言えるのも砂鉄だけ。
「とりあえず、帰る?東京」
砂鉄の目を見ると綺麗に一筋の涙が流れていた。僕に何かを訴えかけるような優しくも鋭い眼で僕を見ていた。
「…なに、泣いてんだよ…笑」
「…泣いてッないよ…ッ」
袖で目を擦り、泣いた目を誤魔化す砂鉄。
「ふふッ……泣いてんじゃんか笑」
なんだろう。少し前に戻った気分だ
「グスッ…じゃあ、東京帰ろっか…チョモ」
そう言って僕らは帰路に着いた。
中途半端でごめんなさい…。
あんまり投稿出来なくてすみません。
リアルが忙しゅうてなかなかお話書けませんでした!
実は主の中ではこの作品、完結しちゃってるんですよね
投稿はまだ少し先です。
てことで、あと数話で最終話だと思っといてください。
それでは、また次回。
お会いしましょう。