第 六章 。 < 魅力 。 >
__________________
夏休みはもうすぐ終わる 。
でも俺はまだ考えていた 。
俺には何ができる 、 ?
俺は何もできない 。
一人でいるとつい考えてしまうことだ 。
相談できる相手もいない 。
一週間ずっと追い詰められていた 。
声のこともずっとあり 、
全て神様の失敗作なんだと思う 。
💚 「 … っ 、 」
外に行こう 、 外に行けば孤独から逃げられる 。
ドアを開けた 。
夏休み後半なので 、 少し涼しげがある 。
それも夕日の時間帯なので 、 空は幻想的な世界になっている 。
💚 「 なにこれ 、 きれい 。 」
そう口にしてしまった 。
慌てて口を塞ぐが 、 人はいなかった 。
💛 「 きれい 、 」
なにか聞き覚えがある声を聞いた 。
それはあきの声だった 。
そう呟くあきは 、いつもの笑顔ではなく 、 さみしい顔をしていた 。
俺はそれに気づいて 、 思わず抱きついた 。
💛 「 … っ 、 ぷりちゃん ? 」
瞳はもとにもどっていた 。
💚 「 疲れた … ? 」
💛 「 … 笑 、 疲れた 、 笑 」
彼は苦笑いをしていた 。
でも俺は 、疲れた理由がなんとなくわかった気がした 。
💚 「 疲れちゃったね 、 ”作り笑い” 。 」
あきは目を見開いていた 。
💛 「 俺は元気伽羅 、 だからずっと笑っていないと 、 」
あきの笑顔は本物の笑顔じゃない 、 からこそ疲れるんだと思う 。
💛 「 俺 、 笑えてるかな 、 ちゃんと 」
彼は真剣な顔で言っていた 。
💚 「 無理に笑わなくだっていいんだよ 、 」
💛 「 でも 、 嫌われちゃ 、 」
💚 「 どんなに嫌われたって 、 俺はずっとあきの味方 。 」
気づいたらこんなことをいっていた 。
💛 「 … 、 なら 、 もう少し 、 頑張ってみるね 、 」
💚 「 今日 は 、一緒に寝る ? 」
💛 「 んふ 、 ねよっか 、 」
( 微笑
今のは本物だろう 、 多分 、
💛 「 ぷりちゃん家 、 両親は ? 」
💚 「 お父さんは出張で 、 お母さんはママ友と旅行 、 一人楽しいし 、 張り切ってるよ 笑 」
💛 「 … 最近 、 すごいしゃべるよね 、 いいと思う 」
と褒められた 。
俺は体が熱くなって 、 すごく顔を赤らめた 。
💚 「 あき を 、 信じただけだよ … 、 // 」
俺の声は照れた所為か 、 すこし震えている 。
💛 「 そして 、 強くなったね 、 」
よくわからなくて首を傾げる 。
💛 「 だって 、 転校したとき震えてたよ ? 笑 」
ぇ 、 おれ 、 震えてたんだ 、 自分では気づかなかった 。
💛 「 でも今は 、 こうやって家で遊んだりしてるし 、 みんなに好かれてるもんね 」
俺は頷いた 。
💛 「 偉いなぁ 、 」
そういって俺の頭を撫でてくれた 。
💚 「 あきもだよ 。 成長したね 。 」
💛 「 ありがとう 、 でもどこが ? 」
💚 「 そんなの 、 たっくさん 、 ある 。 」
💚 「 よく笑うようになったよね 、 リアクションとかも 、
前まであんなに薄かったのに 」
あきは褒められたのが嬉しいそうで 、 頬を赤くしていた 。
💛 「 … 、 そっか 、 自分ではわからないことって 、 こんなにもたくさんあったんだね 。 」
💚 「 そーだね 、 」
💛 「 … ぷりちゃんは 、 普通じゃない 。 」
急に言われ 、 驚いた 。
💛 「 だって 、 あの子 、 撮影してくれた子 、言ってたよ ? 」
💛 「 『 ぷりくんって魅力があるよね っ ! 』 って 、 」
💚 「 魅力 … ? 」
💛 「 いつも窓で黄昏れてんじゃん 、 あれ 」
ぇ それ !? 笑 と思わず吹いてしまった 。
💛 「 あの子 、 日記つけてんだってさ 、 笑 ぷりちゃんの 、 」
💛 「 ゴミ箱にあったわ 、 笑 拾ってきた 。 」
__________________
第 六章 。 < 魅力 。 > 完
俺は普通じゃなかった 。
魅力 がある 、 これが俺なんだ 。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!