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𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
《まず幼少期からかな、外の世界だと私は杏、結は同じ漢字でユイだった。私は病に侵されてたね》
結》───そしておうじさまとおひめさまはしあわせにくらしたのでした!
杏》……ねぇ、ゆいちゃんは外あそび行かなくていいの?
結》あんちゃんのびょーきがなおったらいっしょにまざろ!
杏》……うん!
《よく読み聞かせしてくれて、よくお互いの親に姉妹みたいって言われてたよ、その後ホントに義理でなったんだけどね 》
<…お互いの父母が仲良かったのか?>
《私のはシングルファーザーだったし、あっちのはシングルマザーだったしそうなんじゃない?
まぁてな感じで、5つぐらいの時からずっと仲良かったの、姉妹みたいに
けど噛み合ってた歯車がズレちゃったのは中学かな》
結》杏ちゃん、大丈夫?
杏》大丈夫、って言うか大袈裟だよね、入院なんて
結》喘息の後に倒れたらそりゃ様子見になるでしょ!
杏》てか大丈夫なの?学校行かなくて
結》杏ちゃんが心配だし、先生達も事情は…
杏》その私がってのやめて、私のせいで君の人生を左右させる気は無い
結》なっ、私は心配で…
杏》だからその心配がお節介って言ってるの、もう私も子供じゃ無いから
結》…………そう
ガラガラガラ…バタンッ
《正直言い過ぎてた
今過去に戻れたらとりあえず私をぶん殴りたいかな
でもあの子の生活の基軸が私になってしまっていた気がしてイラついてたのはホントだったけど》
<…その後は?>
《距離が空いていった、少しずつ、少しずつ
でも、私達がここに来たのは342年前、多分あの子が言ってた化け猫ちゃんよりも先なのかな?
当時17歳の時》
杏〕謝らなきゃ、謝らなきゃ
大学生になってもこんな感じなんてやだ
でもどうすれば…あっちに距離置かれてるし…
ザワザワ、ザワザワ
大人》危ないわよ!走って!
杏〕何話してんだろ…てか結ちゃんいないかな…
《その時気づいた、赤信号渡ってたんだ、私
そして目の前にトラック、小説とか漫画でしか見たこと無かった
病気が治りかけてたのに、って思いながら、目つぶった
その瞬間誰かに押された感覚があった
目を開けると、結ちゃんが手を前に出してた
次の瞬間トラック
そしてしばらくして上から結ちゃんが降ってきた
何がなんだか分からなくて、立つことも足を動かすことも出来なかった
謝れなかった、仲直りできなかった、小さい頃の恩を返せなかった
そう思ったら色々ぐちゃぐちゃになって、急に咳し出てた
病気の症状
その時呼吸器の場所すら言えなくて、誰かが救急車を呼んでたのだけ分かった
視界が歪んで、音が遠くなっていって、最終的には何も聞こえない暗い部屋にいるみたいだった》
闇)その時の残ってた怨念がぐちゃってなったのか、私は腐敗したゾンビ、結ちゃんは色白のドラゴンになってた
Re:)……名前は?
闇)私は過去を断罪したかった、ただ読み方も変えるとあっちが困るかもしれないから闇って書いてアンにしたけど
ただ結ちゃんは半分以上を残しざるを得なかった、断罪は半分しか出来てなかったって
Re:)………目か?
闇)外の世界では目付きが悪くてお父さんとお母さんに色々言われてたね、悔しいけど事実だから私から反論出来なかった、結ちゃんは黙ってるだけだったし
まぁそのコンプレックスも残りっぱなしだったらしいし、完全に捨てることは出来ないって判断じゃない?
さ、話終えたし私の要望聞いてもらうよ
Re:)……最初の忘れてねぇよな
闇)忘れてない忘れてない、どちらかと言うと今の結ちゃんへの方がマイナスになるよ
Re:)…なんでだ?
闇)あの子の思考を根こそぎ変えることになるからね
闇)私と一緒にあの子を……結ちゃんを正しい方向に導いて欲しい
ば〜い