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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
8時間目 交差する想いの束
『続いての競技は玉入れです。選手の方は移動してください。』
『玉入れか…出るのは誰なんだろう。』
玉入れに出る選手は
2年A組のアモン、3年A組のフェネス。
1年C組のロノ、2年C組のテディだ。
赤色と青色の玉を籠に沢山入れた方の勝ちだ。
『これはA組が有利だね…フェネスは背も高いし。』
『そうだね…フェネス先輩とアモン君どんな風に仕掛けてくるかな……。』
『一時休戦っすね。』
『うん。勝てば点が入るのは確実だし、今は協力しよっか。』
『ロノ君、頑張ろうね。』
『はい!相手は手強いですけど頑張りましょう!』
『それでは、選手の方、準備の方をお願いします!』
4人は立ち位置に着く。
『頑張れ…アモン君…。』
私は4人を交互に見つめる。
『……。』
(負けられないっす…1点でも多く点を取って、華さんに選んでもらうんすから。)
(出来れば戦いもなく平和に解決したい。だけど、これだけは譲れない。)
(俺のことを…もっと意識して欲しい。
そして…1番近くで守りたい。)
(俺はもっと強くなって華さんを守る。その為に――)
(この勝負――負けられない――っ!)
『初めっ!』
パンッ!
『ロノ君、とりあえず玉を集めたら投げ入れて!』
『はいっ!』
『アモン!俺に玉を渡して!俺が入れる!』
『了解っす!』
『白熱してるね!』
『うん…。』
『華…?』
『え、あ、ごめん。ぼーっとして…』
(…なんでだろう。みんなが楽しそうで…頑張ってるの見て嬉しいはずなのに…心が…。モヤモヤする。)
そうか、私――悩んでるんだ。最後の最後まで。本来なら今日が来るのを待ち望んでなかった。私が誰が1人選べば――みんなの仲を裂いてしまうんじゃないかって。
『残り1分です!』
『はぁ、はぁ……っ!』
『アモン、大丈夫?』
『大丈夫っす、玉を集めるっす……。』
『ロノ君、あと少しだよ、頑張ろう!』
『は、はいっ!』
『戦いは白熱しています!玉の数も同じように見えますが――結果はいかに…!』
パンッ!パンッ!
『そこまで!選手の方はその場に座ってください。』
『お、終わったっすか……。』
『お疲れ様、アモン。』
『疲れたね…』
『は、はい…。』
『では、数えます。せーの――。』
数分後――。
『結果は赤チーム56個。青色チーム57個です。』
『か、勝った…っ!』
『やったね、ロノ君!』
『はぁ〜負けたっす〜!惜しいっすね…』
『そうだね…あと1個だった…。』
『両チームお疲れ様でした。
勝った青チームには20点、ロノ君、フェネスくんのファンクラブには20点ずつ贈呈します。』
『疲れたな…』
『水分補給ちゃんとしないとね。』
『ありがとうございます。あ、でももうここからは敵同士ですよ。』
『…だね。負けないよ。』
『はい、俺もです!』
『フェネスさん、俺、負けないっすから。』
『俺もだよ。ハウレスやボスキにも負けない。俺は華さんが好きだから。』
『アモンくん惜しかったね…でもかっこよかった!』
『うん。みんな頑張ってたね。』
『華〜やっほ〜』
『ミサキ、交代の時間?』
『うん。今は後輩の子が得点の所にいる。』
『そっか。お疲れ様。』
『ありがとう。アモン君惜しかったね…あと1個だなんて…』
『あはは…だね。でも白熱してたから見てるこっちは楽しかったけど。』
『次の競技ってなんだっけ?』
『あぁ、次はね……。』
『次はクラス種目に入ります!クラス種目最初の競技はタイヤ引きです!タイヤ引きに出るクラスは準備をお願いします。』
『あ、タイヤ引きだからうちらのクラスだ。行こっ!』
『頑張ろうね。』
『大丈夫だよ、こっちにはアモン君もいるから。』
タイヤ引きに出場するのは――
1年C組、1年E組、2年A組、2年D組、3年B組
、3年E組だ。
タイヤ引きのruleは漫画にタイヤが置いてあり、それを多く自分の陣地に引き込んだチームの勝ちだ。
クラス種目はトーナメント式。最後に残った2チームと戦い勝った方に得点が入る。
私達の相手チームは――。
1回戦目 2年A組対2年D組
1年E組対3年B組
1年C組対3年E組と決まった。
『2年D組は確か……。』
(ナックとユーハンだ…策略に長けた2人が1回戦目で当たるなんて……っ。)
『おやおや、華さんが相手ですか。本来なら手を抜きたいところですが……我々の戦う相手は別にいますからね…』
『えぇ。今は協力しましょう。ナックさん。』
2人はアモンを見つめる。
『……2人して熱い視線っすね。照れるっす。』
『1年C組はロノとバスティンか…3年B組はベリアンとベレンだよね。』
『クライアン兄弟は息も合うからどんな作戦を打ってくるか……。』
『もしかしたら当たるかもしれないしね…。』
『うん…まずは2年D組に勝たなきゃ!』
『タイヤ引きを始めます。2年A組対2年D組の試合からです。』
『華、頑張ろ!』
『任せて。こう見えて力はあるから。』
『第1回戦――タイヤ引き、初めっ!』
パンッ!
ピストルの音と同時に走り出した。
がしっ!
タイヤを掴み4人で陣地へ置く。
『やった!』
『まだだよ!他の子のフォローしよう!』
『うん!』
グググ……ッ。
『2対1なんて芸がないですが……これも勝負です。悪く思わないことです。』
グイッ!
『あっ!』
ナックさんとユーハンさんにタイヤを奪われる。
『く……っ。』
『ユーハンさん、私は他のフォローをします。これを陣地へお願いします。』
『はい!』
がしっ!
『なっ!』
『まだ、勝負は終わってないっす。相手の陣地に行くまでにこれを奪って俺の陣地へ運べば…俺の勝ちっすよね!』
グググ…ッ
2人して引っ張り合いが続く。
『アモン君が危機だ……っ!』
『ユーハン君を助けに行かないと……っ!』
ファンクラブ特典子達が一斉に走る。
『女性たちに恵まれていますね…』
『それはユーハンさんもっすよ。』
『『悪いっすけど\ですが……俺\私にも譲れないものがあるっす!\あります!』』
グイッー!!
パンッ!パンッ!
『そこまでです!2人ともタイヤをその場に置いてください。』
『『はぁ、はぁ…っ。』』
『集計します。A組タイヤ12個。D組タイヤた13個です。』
(あの1個が取れれば引き分けだったってことっすか…っ。悔しいっすね…。)
『続いての試合に移ります。続いては1年C組対3年E組です。』
そして、試合が終わり――。
1年C組対、3年E組の戦いの結果。
C組が勝ち…続いての試合は
1年E組対3年B組の戦いの結果。
B組が勝った。
そして、1年C組と3年B組の戦いが始まった。
『バスティン、タイヤを掴めるだけ掴んで陣地に投げろ!』
『あぁ。分かっている。』
『ベレン、私がタイヤを陣地近くまではこびます。後はベレンがお願いします。』
『任せて♪』
『頭脳派と筋肉派か……。どちらも互角だ…。』
『うん。ロノとバスティンは体力もあるし、力もあるからタイヤ引きでは有利かも。』
パンッ!パンッ!
『そこまで!タイヤをその場に置いてください。集計します。』
『これでどちらか勝った方が2年D組と戦うのか……。』
『うん……』
『集計終わりました。C組タイヤ15個。B組タイヤ20個。』
(5個も差がついて…っ。)
『流石3年生…。ベリアン先輩とベレン先輩侮れない…。』
(頭脳派と頭脳派の戦いか……。)
2年D組対3年B組の戦いが今始まる。
『ユーハンさん。貴方はこちらの指揮を頼みます。私はこちらの指揮をとります。』
『えぇ。任せてください。』
『陣地の近くにタイヤを置かれたらベレンさんがすぐに運んでしまいます。つまりあの2人を引き離す…分離させる必要があります。』
『ですね。まず分離させるには相手の後ろに回り込み逃げ場を無くしましょう。』
『えぇ。そうしましょう。』
(すごく念入りに作戦を練ってるのかな…。)
『では、決勝戦。2年D組対3年B組のタイヤ引きを始めます!』
パンッ!
『行きましょう!』
『はい!』
『ベレン、相手は策略に長けたナック君とユーハンさんです。気をつけましょう!』
『あぁ。分かってるよ。』
『ここから先には行かせませんよ。』
『ふふっ。ナック君のそんな顔初めて見たな……』
私はベリアンさんの後ろに回り込みタイヤを渡せないようにした。
そして、ベリアンさんの前には――。
『後ろに逃げても前に逃げても無駄ですよ。ベリアンさん。この闘い負けはしません!』
『それほど本気ということですか…わかりました。私も手加減しませんよ!』
『ユーハン君ー!がんばれー!』
『ナック君ファイトー!』
『ベリアン先輩ー!!』
『ベレンお兄様〜!!』
声援があちこちで飛び交う。
私は誰を応援すればいいのかな。
分からない……。
パンッ!パンッ!
『決勝戦…勝ったのは3年B組です!3年B組には20点。ベリアン先輩とベレン先輩には20点入ります。』
『ベリアンとベレンが勝った…?』
(2人が本気になるなんて……滅多にないから変に…こう…。)
高鳴る。胸の鼓動が。
次回
9時間目 隠せない心