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夢を見たのだ
「先生は疲れて眠ってしまいましたよ」
いや、これは真だ
安らかな夢 の中で微睡んでいる。
目を覚まさなくてはならない、でも心地の良さについこのままとわがままを言ってしまう。
頭を撫でる手が、降り注ぐ声が、そして、君のその優しい顔が、心地いい。
でも夢というのはいつかは覚めるもの。
ゆりかごから出て大人にならなくてはならない。
でもどうか、その時までは。
「…あ、ゲン先生、起きました?」