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ここと🌹🫶 @低浮気味
結構適当になりましたがどうぞ!
『神様、バイトを雇う』
「はぁ……もう人手不足で回らんわ」
八百万(やおよろず)の神々が住む世界。その一角にある「恋愛成就」を司る小さな神社で、神様は頭を抱えていた。人間のSNSの普及により、最近の恋愛相談は
「リプの返信が遅い」
「推しと結婚したい」
など複雑化し、神様の処理能力を完全に超えていたのだ。限界を迎えた神様は、ついに禁忌を犯した。人間界の求人誌で
「時給1200円(まかない付き)・未経験歓迎」
と書き、バイトを募集したのだ。翌日、やってきたのは金髪でスウェット姿の大学生・ケンジだった。
ケンジ 「ちわーっす。ここ、まかない出るって本当っすか?」
神様 「おお、お主が面接希望者か。よし、採用じゃ!」
ケンジ 「え、面接なし? ラッキー」
こうして、神社の裏庭で「神様」と「大学生」による神事の仕分け作業が始まった。
神様 「いいかケンジ。このピンクの願い札は『ガチ恋』じゃ。ピンクの箱に入れよ。青い札は『泥沼の三角関係』じゃ。これは触ると祟られるから、あっちの黒い箱にシュートじゃ」
ケンジ 「神様、これ何すか?『推しの顔が良すぎて生きるのが辛い』って書いてありますけど」
神様 「それは『健康祈願』じゃ! 生きるのが辛いと言うとるからの!」
ケンジは意外にも、持ち前の若者マインドでサクサクと願い事を処理していった。
ケンジ 「神様、この『あの人と運命の赤い糸で結ばれますように』ってやつ、どうします?」
神様 「うむ、相手の男のデータを見てみぃ。……うわっ、この男、浮気性の相が出とる。却下じゃ却下!」
ケンジ 「いや待って神様、この男のアカウント特定しました。ただの強がりで、本当は一途なやつっすよ。赤い糸、ちょっとだけ結んどいてあげましょうよ」
神様 「ほう……お主、SNSのプロじゃな。よし、3ミリだけ結んどけ!」
二人のコンビネーションにより、溜まっていた願い事はみるみるうちに片付いていった。夕方、作業を終えたケンジは、神様が作った「まかない(特製おでん)」を美味そうに食べていた。
ケンジ 「いやー、神様のおでんマジ美味いっすわ。明日もシフト入っていいすか?」
神様 「おお、助かるぞ! 明日は『金運アップ』の神が手伝いを欲しがっておってな。時給1300円にアップじゃ」
ケンジ 「マジすか! ガチで働きます!」
スマホをいじりながら笑うケンジを見つめながら、神様は「人間も捨てたもんじゃないな」と、神酒をグイッと煽るのだった。
(完)
コメント
2件
えー、めっちゃ面白いー!
A@八雲あかりさん、読み終わりました! めちゃくちゃ面白かったです! 「人手不足で神様がバイト募集」という発想が最高で、しかもケンジがSNSを駆使して願い事を処理するのが新鮮でしたね。「推しと結婚したい」とか「生きるのが辛い」を真顔で仕分ける神様と、ノリノリでアカウント特定するケンジのコンビが絶妙でした。赤い糸を3ミリだけ結ぶ神様の絶妙な塩梅もツボです。続きが気になる! 明日の金運アップ編も楽しみにしてます!