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あなたの、一等星みたいな笑顔が好き。
きらきらと煌めいて、私を照らしてくれるその瞳。
膝元に座っている、ふわふわの愛おしい漆黒と紫を撫でると、彼の一等星はより輝いた。
今まで彼が伝えてくれるまっすぐな言葉に、どれだけ救われただろうか。
感謝を伝えると、彼はまた嬉しそうに頬をそめて笑うのだ。
輝くその笑顔に、眩しささえ覚える。
彼はいつもその光で私を照らしてくれる。
だから、私も。
「あなたの一等星みたいな笑顔が大好き。あなたの幸せを心から願ってるからね。」
些細な光かもしれない。
それでも、もしも輝きを失ってしまったとき、ここに居場所はあるのだと。
私が照らしてあげるのだと、伝えたかった。
彼は驚いた表情をしてぱちぱちと瞬きをしたあと、突然わっと泣き出した。
急なことでびっくりしたが、彼にも思い詰めていたことがあったのだろう。
大きな目から溢れ出す大粒の涙が、流れ星のようだった。
彼の頭を撫でながら続ける。
「ラムリが私を照らしてくれるように、私もあなたを照らしたい。いつもありがとう。」
ペリドットの瞳から溢れる流星群を、指で拭った。
袖で涙をごしごしと拭く彼の耳に、用意していたピアスをそっと付ける。
星型に削られたシトリンのピアス。
お店でこれを見た瞬間、ラムリが浮かんだのだ。
「主様、これは….!」
「ふふ。ラムリとそっくりでしょう。」
キラキラと唯一無二の輝きを放つそれは、ラムリにぴったりだと思った。
彼は手鏡をゴソゴソと取り出し、自分の耳につけられたピアスを嬉しそうに見つめている。
そして、きらきらと、まっすぐに。一等星の光を放ちながら笑うのだ。
「主様、ありがとうございます!大好きです!僕、今日のこと、一生忘れません!」
そんなに輝いてしまっては、私のあげたピアスが霞んでしまうでしょう。
「ふふっ。」
気づけば、彼に釣られて私も笑っていた。
「私も大好きだよ。誕生日おめでとう、ラムリ。」