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#ハッピーエンド
高瀬船
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臣桜
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#年上彼氏
猫塚ルイ

113
ひより
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向かいの男性陣は若くして独立したITベンチャーの社長・橘 晴輝さん
Web広告代理店のプランナー・ディレクターの橋本拳斗さん
新進気鋭のデザイナーの樋口竜馬さん
といった、いわゆる
IT・クリエイティブ業界の若きエリートたちだった。
まさかこんなに凄い人たちとの合コンだなんて初耳で、咄嗟にサラの方に目を向けるが
完全にスイッチが入っているようで男性陣各々に質問攻めを繰り出していた。
「年収」とか「好きな女性のタイプ」とかお決まりの。
私はサラの邪魔にならないようにと、気を利かせてサラダを取り分けたりと事務的なことを全うしようとした。
すると、私の向かいに座る晴輝さんが
「美篶さん、でしたよね?」と声をかけてきた。
「…えっ?は、はい」
まさか声をかけられると思わなくて、一拍遅れて返事を返す。
すると彼は苦笑してから、私の手元と顔を交互に見ながら言葉を続けた。
「さきほどから取り分けてばかりですが、顔色が悪いので心配で。大丈夫ですか?」
そんな言葉、初めてだった。
誰も私の顔色なんて気にしていないし、熱を出していても「大丈夫?」なんて心配されたことはなかった。
だから、拍子抜けした。
「えっ、あ、だ、大丈夫です…!すみません」
上手い返事なんて思い浮かばなくて、会話を終わらせたいという思いだった。
すると、彼がなにかを言いかけた
そのとき
静謐を切り裂くように、サラが私の肩に手を回してきたのだ。
「晴輝さん、気にしなくて大丈夫ですよぉ!モカって普段からすっぴん同然の地味メイクだから、照明のせいで顔色悪く見えちゃうだけなんですぅ♡ねーモカ?」
ぐい、と強い力で肩を引き寄せられ、私の耳元にサラの香水の甘ったるい匂いがまとわりつく。
ゾッとするほど、あまりに容赦のない嫌味だ。
私を使って自分の株を上げる、それがサラのやり方だ。
それでも男性は、サラのことを『友人をフォローをしてくれる優しい子』としてしか見えないのだろう。
サラは「心配している親友」の笑顔を浮かべたまま、私の肩をぽんぽんと叩いた。
まるで「私に感謝しろよ」「邪魔するなよ」と圧でもかけられているようだった。
恥ずかしさと惨めさで、視界がじんわりと滲んでいく。
俯いて自分の膝を見つめることしかできない私を、冷たい沈黙が包み込む。
サラの質問に陽気に答えていた拳斗さんも、さすがにその言い草に
「ちょっと、サラちゃん言いすぎじゃない……?」
と引き気味に苦笑いするものの
それに乗っかるように、サラは楽しそうに口を開く。
「だいたい、モカは私と並ぶだけで引き立て役になっちゃうんだから、こういうハイスペな合コンに無理して来ること自体が間違いなんですよぉ♡」
コメント
1件
うわぁ……第2話、読んだ読んだ!!😭💦 晴輝さんの「顔色悪いですよ」って、あれだけでモカのことちゃんと見てくれてるのが伝わってきてキュンとしたのに……サラの容赦ないマウントが胸痛すぎる……。「引き立て役」発言とかマジで性格悪すぎでしょ!!💢 でもモカが俯いて膝見つめるしかできないシーン、めっちゃリアルで感情移入しちゃったよ……次は絶対モカに幸せ来てほしい🌸🔥