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「さっきはごめんなさい。」
会議室に入るなり自分は大声で謝った。
もう、許してくれないのかな。泣きたくなる。でも、泣いちゃだめだ。そう自分に言い聞かせて頭を下げた。
「別に。いいけど。」
最初に反応してくれたのはりょー。
「頭上げなよ、しぐれ。パニックになってたんでしょ。見てたらわかるし、秘密だってあるもんね。 」
永遠が言った。
「それにしても、なんで秘密にしてたんだ?オッドアイってすっげーかっこいいし憧れるのに。」
ヒナタの言葉に思わず疑問が浮かぶ。
「オッドアイがかっこいい、、、?」
「かっこいい!なんか個性みたいでいいよね!」
「まあヒナタそこまでにしておいて。」
shimaくんが止めた。
「しぐれには、オッドアイを隠さなければいけない理由があったんだよね。」
図星。
「うん。」
「じゃあ、過去教えてよ 。」
唐突な質問。
「ちょ、リメ!?」
驚く葵。
「、、、うん。分かった。」
それに僕は答える。
「いつか、言わなきゃいけないと思ってたから。」
「無理はしないでね。しぐれくん。」
優しいな、ひすいくんは。
「うん。」
ー事情説明
「しぐれ、ごめんね。」
「?」
リメの声。
「過去教えてよ、なんて言っちゃって。しぐれくん、ごめん。」
「全然、さっきも言ったけどいつか言わなきゃとは思ってたから。」
僕の。本心を。
次に口を開いたのはひすいくん。
「僕さ、しぐれくんの過去聞いて思ったんだけど。しぐれくんのことだけじゃなくて、本当のしぐれくん、千草くんのことを知りたい。 」
「俺もー」
「私も。」
「そうだね。」
一気にして暖かい雰囲気になる。
「みんな、ありがとう。」
そして、最後にとびっきりの笑顔で言ってみせた。
「俺も、本当のみんなのことを知りたい!」
それから僕らAは見事にライブを達成した。
オッドアイも今は隠していない。
メンバーとももっと仲良くなった。
ありがとう、みんな。