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私の名前は春風明香。学生なのである。今は高校生で、バイトもしている。
私は学校では大人しいタイプだ。自分で言うのもアレだけど、真面目でちょっと優等生キャラだ。でも、家では別人のように生活している。家では、なんでも喋りまくる。またまた自分でも言うのはアレだけど、元気キャラだ。そんな私には、気になってる人がいる。。それが同じクラスの吉永白智だ。白智は、いっつもお調子者だけど、私を気にかけてくれる優しい人だ。
ある朝、いつものように起きた。その時刻は午前7時40分、、学校の登校時間は8時までと決められている。今から準備して、朝ごはんたべて行くのであれば、到底間に合わない。私はすぐに用意をして髪の毛をセットして弁当を持って走った。
信号か。多い道を私は通っている。親からの心配で、人気が多いところから行くように言われてるから、遠回りのこの道を通っている。でも今日はもう間に合わない。単位だって欠かせない。だから今日は近道の小さな人気のない小道を通ることにした。
小道はさっきも言ったけど人気がない。でも間に合わないから通ることにした。走って通る。この道は下が滑りやすい泥だ。基本的には誰も通らないから、整備があまりされていない。この滑りやすい小道を走って通った。
後少しで学校に着く、最後の小道の所で滑ってしまった。制服が汚れてしまった。茶色い靴も、紺色の靴下も、その制服も汚れてしまった。でも単位は欠かせないから、痛い思いしながらも、走って下駄箱を通った。
教室に着く前の最後の階段で、白智がいた。
「おう、明香!」と元気な声で言ってくる白智。好きな人に喋りかけられたのは嬉しいけど、この泥だらけの姿を見られたのは少し気がしれない、、すると白智は恐る恐るこう言ってきた。
「なんか、汚れてるな、転んだんか?痛そうに。手当てしてやるよ」
その優しさに思わず目がうるっとなってしまった。
いつもはお調子物でいじられキャラだけど、この時だけは、いや私にだけは優しくクールになってくる彼だったのだ。